特別号 天下市門
天下市当日、閉鎖された正門

 今年度から4学期制が導入されたことに伴い、一橋祭の期間が変更された。今年は11月24日から26日に開催された。一橋祭は例年、天下市と同日の11月上旬に開催されていたが、秋学期末試験との日程の重複を防ぐため、一橋祭運営委員会が大学執行部に開催日の変更を申し入れた。天下市は例年通り、3日から5日にかけて行われた。

 また今年度は天下市の開催期間中、本学構内への学外者の入構が制限された。本学広報室によると、秋学期末試験期間中のため、キャンパス内の静穏な環境の維持が必要であること、キャンパス内へのゴミやアルコール類の持ち込みを防ぐことが入構制限の主な理由だという。今回の措置についてはまず今年5月、大学と天下市実行委員会との間で打ち合わせが行われた。その後、門扉の開閉時間変更の原案が作られ、これを大学執行部が協議の上決定。10月に学内関係者に周知された。

 また、くにたち秋の市民まつり実行委員会から、学内のトイレ使用の可否について口頭による確認があったが、大学側はこれも認めなかった。これは学外者の入構規制を行う上で、トイレ使用者のみを例外的に入構させるのは難しいと判断したためだという。

 天下市を訪れた人からは「トイレぐらいは貸してほしい」「試験中であると言ってもらえれば(入構制限も)納得できる」などの声が聞かれた。国立市と一体となって歩を進めてきた本学にとって、天下市との連携や、一見閉鎖的に見える入構制限の理由を周知することは不可欠ではないだろうか。