10月6日から10日にかけて開催されたラフティング世界選手権2016プレ大会U23男子部門で本学ラフティング部R6(ラフト6人乗り)が優勝を果たし、2年ぶりの世界大会出場を決めた。

 ラフティングの大会は4種目の合計得点で競われる。チームごとにタイムを計測するスプリントが100点、2チームで競り合って勝敗を争うH2Hが200点、ゲートを速く正確に通過するスラロームが300点、約10㌖をこぎ続けるダウンリバーが400点の合計1000点で争う。今大会、本学ラフティング部は4種目すべてで1位を獲得した。

 部長の飯田誠人さん(社2)によれば、勝因は2つあるという。1つ目は練習量だ。「国内なら練習量で負けない自信がある」という言葉通り、その練習は厳しい。シーズン中は週末の御岳での練習に加え、週2、3回多摩川で朝練を行う。シーズン外でも感覚を鈍らせないために長期のオフは設けず、筋トレや漕艇技術や戦略の研究などの割合を増やして練習する。2つ目は世界を経験した先輩の存在だ。先輩のアドバイスを練習に取り入れ、世界のレベルを肌で感じてきた人が身近にいるという強みを活かす。

 来年の世界大会に向けて飯田さんは「強豪国の世界レベルの体格と経験値にどう対抗していくかが重要」と話す。体格を良くするだけでなく、研究をしっかり行い練習の効率を上げることが必要だ。また、得点の高いスラロームやダウンリバーに力を入れることで高得点を狙う。飯田さんは「次の世界大会は日本開催ということで周囲からの期待が高い。日本代表となった責任も感じている。3位だった先輩を超え、1位を目指したい」と意気込みを語った。世界大会は来年の10月に吉野川で開催される。