10月22日から25日にかけて開催された第47回全日本大学選手権大会(日本ボート協会主催)に、本学端艇部が出場。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、大会は無観客で行われた。
 部は3月から8月下旬の間、活動自粛で練習を行えなかった上での参加だったが、花形の男子エイトは、昨年から順位を一つ上げて7位入賞を果たした。部内の全クルー中最高の成績を収めたのは、総合4位の女子舵手なしペアだった。

 今大会の男子エイトの戦績について、主将の黒川尚暉(商4)は「インカレ日本一という、チームが掲げる目標を達成することができなかった。部の目標を直接達成できる立場にいながら達成できなかったのは正直とても悔しいし、支えていただいた方々に申し訳ないと思っている」と心情を吐露した。一方で「しかし、近い未来に一橋が日本一を達成できるのではないかという予感はしている」と前向きな姿勢も見せた。
 端艇部全体の大会戦績については「女子部は全クルー最終日進出というシーズン当初に掲げた目標を達成したが、対校クルーで日本一にはなれなかった」と話した。その上で 「今年は約半年間の活動自粛により、特に下級生のトレーニングやクルー構築の経験が不足していた。一橋は下級生の突き上げにより部内競争が活発になることで、上級生下級生共に大きく成長する時に強くなる。今年はそれを実現することが難しくなってしまった」と心残りも見せた。それでも、リーダーとして部員やマネージャー、コーチ陣、OBOGらに対しては「主将として本当に感謝している」と謝意を表明した。
 加えて、コロナ禍での大学の対応にもコメントした。「学生の安全を守りたいという意向と、人生で一度きりの大学生活をより充実したものにしたいという意向との線引きに多くの葛藤があったと察する。そうした状況下で活動させてもらえたことで、改めて覚悟を持って部活動に取り組むことができた」