2月4日、本学西本館21番教室で第1回新学期制説明会が開かれ、沼上幹副学長(教育・学生担当)が、2017年度から実施される新たな学期制度についての既決事項を学生に説明した。

配布された新学期制度についての資料
配布された新学期制度についての資料

沼上副学長によると、17年度から1年が4つの学期(各学期の正式名称は未定)に分けられるという。授業時間は105分となり、1科目あたり13回(週2回)の授業と1回のテストが基本形式となる。ただし、学部教育科目に関しては、2学期にわたって週1・2回のペースで授業をするなどの例外も4割程度認められる予定だ。

冬2学期終了後にあたる1月中旬から3週間程度の集中講義期間が設けられる。本学教員や外部の外国人教員による、短期集中型を生かした講義を多く実施することが予定されている。

沼上副学長は新学期制の主な狙いとして、留学生の派遣と受入の拡大を挙げた。欧米の大学で主流となっている9月年度始まりと4学期制に合わせた学期制度を取り入れることで、多様な留学形態をとりやすくする。例えば、現制度では夏学期途中にあたる6月開始のサマースクールも、夏2学期に単位互換制度を利用して参加できるようになる。また、一つの科目を短期に集中して学ぶことで学習効果をあげること、年間としては長くなった休暇期間を利用してより自由な活動に取り組むことができる。

一方で、1コマの授業時間が延長になって集中力が続かないことや、夏休みが現行より短くなることなどをデメリットとして挙げた。

新学期制での具体的な時間割は未定だが、1コマが105分に延長されると1限開始が早くなる、あるいは5限終了が遅くなることは確実だ。いま検討されている5つの案の中には、現状50分の昼休みを短縮したり、昼休みをなくして他の休憩時間と同じ15分にしたりするものもある。

新学期制実施に伴い、17年度学部入学生からは卒業要件が計124単位に削減される。1単位あたりの予習・復習時間を増やして学習密度を高める「単位の実質化」が狙いだ。

16年度以前の学部入学生も17年度以降は新学期制で授業を受けることになる。ただ、学部卒業要件は計144単位のまま変更されない。

沼上副学長は、新学期制説明会を今後も適宜開催し、決定した事項を学生に公表するとともに、時間割など学生生活に関わる事項に関しては、学生からの意見も取り入れて議論したいと述べた。