11月20日、学部1年生のPACEの対面授業の中止が、CELS掲示板などを通じて発表された。同月24日から冬学期終了までの全授業が、Zoomを用いたオンラインでの実施となった。この決定を知った1年生からは、交流の機会を失ったという悲痛な声が聞こえてきた。
PACEは秋学期から、週2回のうち1回が対面授業となっていた。対面授業に際して、最大定員数の大きい教室の使用や、授業前の検温、手指のアルコール消毒といった、感染拡大防止策が行われていた。また、対面授業への参加が困難な学生には、ライブ配信するなどの対応をとるとし、教務課への相談するよう呼びかけられていた。
だが、昨今の感染者の急増を受け、冬学期終了までの全授業をオンラインで実施すると、PACEの教員を派遣しているブリティッシュ・カウンシルが独自に決定した。そのため、本学における他の対面授業は引き続き実施された。
対面授業中止に対して、1年生はどう思っているのか。Hさん(経1)は、「人と話す機会が完全に失われた」と嘆く。入学を機に地方から上京してきたHさんは、まだ大学の友達がほとんどいないという。このため、同級生と交流する機会がなくなってしまった。移動時間の短縮などのオンライン授業特有のメリットに比べて、コミュニケーションの喪失というデメリットが非常に大きいとHさんは訴えている。さらにPACEは1年次のみであるため、「クラスメートともっと交流したかった」という。今回の対面授業の中止によって、交流の機会が奪われ、春から続く1年生の孤立がさらに深まっている。