【速報】17年度以降の新時間割が明らかに

 7月22日、西本館21番教室で新学期制説明会(第3回)が開かれた。沼上幹副学長(教育・学生担当)が、2017年度から実施される新学期制・新カリキュラム下での新しい時間割や、在籍中の学生に対する卒業・進学要件などを発表した。

新学期制説明会(第3回)4学期制

 17年度の学年暦では4月7日から6月1日が春学期、6月2日から7月21日が夏学期、9月19日から11月7日が秋学期、 11月8日から1月15日が冬学期となる。また夏学期後には5日間、冬学期後には3週間程度の集中講義期間が設けられる。ただし冬季の集中講義については期間が3分割され、第1期、第2期(表参照。各期間の正式名称は未定)は本学の教授、講師が講義を担当し、第3期は外部講師が講義を担当する。なお、第3 期に取得した単位については当該年度の進学、卒業審査分には含めないとしており、注意が必要だ。また一橋祭の日程は、現行のままでは秋学期末テスト直前になるため、委員からの要請に応じて2週間ずらした11月24日から26日の3日間へと変更になる。

時間割

 改変後の時間割では1限が8時45分開始となり、各授業時間は105分で5限まで設定される。昼休みは45分間となるが、昼休みを除く各時限間の休み時間は従来のまま変更しない。新制度のもとでは5限終了時刻が18時55分と遅い時間になってしまうが、5限の授業はどの程度設置される予定なのかという質問に対し沼上副学長は、「今はまだ未決定の部分があるが、5限の授業を大量に受講する人はそれほど多くないという想定の下で考えて いる」と語った。また新たに設置が検討されていた6限については、「来年度の学年暦の中では補講日を確保することができたため設置しないが、再来年度以降の日程次第では設置も考えられる」とした。

成績評価基準

 5段階というのは現行通りだが、D評価が廃止され、C評価が単位を認める最低基準となり、2のグレードポイント(GP)が与えられる。新たにA+評価が設けられ、4.3のGPが付与される。A+とA評価の人数はC評価以上の合計人数の3分の1以下、A+評価の人数はA+とA評価の3分の1以下となる。また、海外留学等でGPAが必要になる際は、提出先に応じて適宜換算される。

進学要件・卒業要件

 4学期制、新カリキュラムへの移行に伴い、現時点で本学に在籍する学生には、学年間の不公平を排するため、学年に応じた新たな卒業・進学要件が適用される。 17年度時点での2年生は132単位(現行から12単位削減)、3年生は136単位(8単位削減)、4年生は140単位(4単位削減)が、卒業に必要とな る。これらの卒業単位数の削減量は学生の年間平均取得単位数から換算したと沼上副学長は説明した。また、これは17年度以降に1単位以上単位を取得した者のみに適用される。

 17年度時点での2年生は、自由選択科目の4単位、その他共通教育科目の8単位、合計12単位が削減対象となり、現行の後期課程で8単位の共通教育科目を取得するという規定は撤廃される。3・4年生はすべて自由選択科目から学年に応じた単位数が削減される。これは、新カリキュラムにおいて各学部が設定する必要単位数にほとんど変化がないことに加え、自由選択科目から削減することで、学生の選択肢を狭めないことが狙いであると沼上副学長は説明している。

 進学条件も併せて変更になる。現行制度では、後期課程進学に68単位、仮進学認定に64単位必要だったが、17年度以降に進学する学生(主に現1年生以降)は現在の仮進学条件に対応する54単位が進学条件となり、仮進学制度自体は廃止される。54単位の中で、「既修外国語」、「初修外国語」、「外国語・数理情報科目」、「運動文化科目」、「英語コミュニケーションスキル科目」必修32単位のうち28単位を取得することが後期課程進学のため必要になる。

 また、1年間に取得できる単位数を制限するキャップ制に関しても、新カリキュラムでは年間44単位だが、現在在籍する学生については50単位のまま変更されない。

夏季留学

 4学期制導入の最大の狙いとして学生の国際流動性を高めることが挙げられており、以前から夏学期をサマープログラムにあてる、という案が出ていた。サマープログラムなどの夏季留学に関する質問に対して沼上副学長は、現段階ではプログラムや協定校、金銭的補助などについて具体的に議論できていないと答え た。2年次の夏学期に必修科目を入れないなどの工夫でサマープログラムへの参加を促進する方針だが、カリキュラムを決めるのは各学部の教授会であるためその点も明言はできないと話す。留学費用に関しては、財政上の問題もあり詳細は未定だとした上で、金銭的補助を行う場合は現行の留学制度を参考にして費用の2割程度になるのではないかという考えを明かした。


沼上副学長は、新制度導入に伴う教室貸出時間の変更については未定としながらも、学部協議会や学生支援課への要望書、学生意見箱(西本館1階、東1号館1階に設置)を通して届けられた学生の意見は、学内での議論に含める方針を示した。制度の詳細が明らかになり、学生生活への影響も見通せる状況になっている。学生目線で考え、話し合い、それを積極的に発信することが求められている。