一橋祭運営委員会は一橋祭における飲酒・酒類販売の再開にむけ活動を行ってきた。しかし、大学側に提出した対策案への返答を得ることができず、今年の一橋祭での酒類提供は厳しそうだ。

 委員会は今年新たな対策案を沼上幹副学長(教育・学生担当)に提出したが、現時点で返答はない。仮に沼上副学長の承認が今月中に得られたとしても、副学長 や役員補佐らが学生の課外活動などについて審議する場である学生委員会や、各教授会での審議が控えている。先の道のりは長く、今年の一橋祭には間に合わな いとみられる。

 対策案には、酒類提供は委員会のみが行い、また飲酒可能エリアや個人の飲酒量を制限することなどが含まれる。大学側の求める高度な安全性を担保したうえで、賛成・反対両派が一橋祭を楽しめることを目指した内容だという。

 副委員長の長谷川賢一郎さん(社3)によると、今年の活動の反省点は昨年より広報活動に力を入れたにもかかわらず、在学生の関心を十分に得られなかったこ とだという。委員会は広報活動の一環として、在学生に対して「一橋祭期間中に委員会の酒類提供の規則を順守する」という同意書への署名を求めてきた。この 同意書は一橋祭において規則に則り適切な飲酒を行うことに同意するものだが、得られた署名の数は目標の2000筆を大きく下回る923筆だった。2013 年実施の署名活動で集まった1006筆に比べても減少した。

 今後の進展は、大学側の返答と次年度執行代に委ねられる。