一橋新聞は6月中旬、「4学期制導入・カリキュラム改革に関する学生アンケート」を実施し、学部生750人から有効な回答を得た。4学期制に「賛成する」「どちらかといえば賛成する」と答えた学生は57.4%と過半数を占めた。

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 4学期制への賛否は、入学年度によって異なっていた。
 「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した割合は、4学期制が導入された17年度以降に入学した学生では66.2%。それに対して2学期制時代から在籍する、16年度以前に入学した学生では41・7%にとどまった。ただし、就活を経験した学生からは「6月から講義を履修することが可能になり、単位取得と就活が両立させやすくなった」といった肯定的意見もあがった。
 4学期制導入後の一橋祭の時期変更とそれに伴う天下市・くにたち秋の市民まつりとの三祭合同開催の中止については、入学年度を問わず否定的に捉える声が多かった。

 4学期制が肯定的に受け入れられている一方で、105分授業には厳しい意見が相次いだ。現行の時間割に「不満がある」と回答した学生の80.1%が「105分授業は長すぎる」と回答。自由記述欄で「集中力がもたない」と述べた学生も多かった。集中力の維持は今年2月に実施した教員アンケートでも課題として挙げられており、講義を行う側と受ける側、双方の懸念事項となっている。
 現行の時間割は、授業以外の学生生活にも影響を及ぼしている。不満を持つ学生のうち、5限の終了時間が遅いことを挙げる学生は、1限の開始時間が早いことを不満として挙げる学生より13.4%多く、旧制度から1時間以上繰り下げられた影響は大きいようだ。影響を受けた具体的な場面(複数回答可)については「部活動・サークル」「アルバイト」「通学」がいずれも40%前後で並んだ。一方「授業外学習」を挙げた回答は、不満を持つ学生のうちの19.8%にとどまった。

 2学期制時代に各学期の第1週目に行われていたオリエンテーション期間については、「必要」派が全回答者の82.3%にのぼった。自由記述欄でも「履修登録の際に非常に助かる」など、履修の一助として復活を望む声があがった。

 

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 17年度から導入された「-(バー)」(不受験)制度については、17年度に在籍していた学生の58.5%が「利用した」と回答。制度利用者一人あたりの平均利用数は4.6単位分だった。自由記述欄でも「GPAが下がりづらくなった」などメリットを実感したという意見が多くあがり、選択式設問においても「バー制度の利用を前提として、以前より多くの授業を履修登録するようになった」の割合が高かった。
 ただし「バー制度を利用し過ぎて、取得単位数が減った」もほぼ同率で選択されており、乱用による悪影響を被った学生も存在した。
 バー制度は、今年2月に実施した教員アンケートでも問題になっていた。バー制度が多用されている現状について「本来ならFであるべき学生に対して、何のペナルティもないようでは、GPAの実質化に反する」という指摘があった。
 また学生アンケートでは「バーを認める授業と認めない授業が見分けづらい」という記述もあり、教員にバー制度の周知が徹底されていない様子も見受けられた。

 17年度から実施されたPACEの全学部必修化については、17年度以降に入学した学生の73.3%が「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答。全学部で賛成派が過半数を占めた。しかし一部では、「留学生にPACEを課す意味が分からない」など、元々高い英語力を備えている生徒に対して必修にする必要性を問う声もあがった。
 また、授業難易度は「ちょうどいい」とした回答が過半数にのぼった。英語の実力に応じたクラス別開講が功を奏していることがうかがえる。
 一方で、課題の量については46.9%の学生が「多い」と回答した。加えて、「PACEの課題の内容と量が講師によって違うのは良くない」と、課題の統一を求める意見もあった。