第51回一橋祭が21日(土)から23日(月・祝)の3日間にわたって開催される。今年度の一橋祭は、新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、キャンパスでの実地開催とオンライン開催を併用する見通しだ。例年とは異なる準備の苦労について、一橋祭運営委員会委員長の東谷魁さん(法3)に話を聞いた。
運営委員会は新型コロナウイルス感染症の流行やKODAIRA祭の中止を受け、開催方式の再検討をせざるを得なかった。昨年12月中旬からキャンパスでの開催を前提に準備していただけに大変だったという。オンラインのみの開催も検討したが、模擬店や屋内展示などオンライン化に不向きなイベントもある。「一橋生の発表の場」を掲げる運営委員会としては、オンラインのみの開催で発表ができなくなってしまう団体が生まれることに懸念があった。そのため、開催場所の確保が困難なバンドなどのパフォーマンスは実際にキャンパス内で行い、オンラインで配信をすることにした。講演会など、パフォーマンス以外の屋内で行われるイベントもオンラインでの配信が行われる。ただし、キャンパス内の立ち入り制限があるため、模擬店はだされない。
また、今年の一橋祭は関係者以外のキャンパス内立ち入りが制限されており、地域住民の参加も課題だった。そのためビラの投函に力を入れ、オンライン開催でも地域住民に参加してもらえるよう呼びかけた。今年の4月に完成した旧国立駅舎でも一橋祭関連の展示を行う予定だ。
東谷さんによると、一橋祭準備で最も苦労したのはオンライン開催に必要な新しい技術の導入だったという。参加団体のライブ配信では、通信状況に支障をきたさないよう画質調整を施したり、音割れを防ぐために音量を調整しなければならなかった。また、来場できない参加者に配慮し、オンライン上に本学のキャンパスを模した仮想空間を構築した。運営委員会では、参加者が仮想空間でゲームを楽しめるように、ゲーム開発専用のアプリを使い、プログラミング言語の勉強から始めたという。
これらの苦労を振り返り、東谷さんは「今年は新たな挑戦が多く、体力面・精神面ともにきつかった。しかし、こうして出来上がったいつもと一味違う一橋祭は、今までの一橋祭を知っている人も、初めて一橋祭を知る人もどちらも楽しめるものになっている」と太鼓判を押した。
第51回一橋祭公式ホームページ
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