端艇部女子舵手なしペア 全日本選手権準優勝

西尾友伽さん(左)・横井七香さん

 

 

 5月23日から26日にかけて行われた第97回全日本選手権大会(日本ボート協会主催)で、本学端艇部の女子舵手なしペアが準優勝、軽量級女子舵手なしペアが総合5位に入賞した。同大会で、本学端艇部からメダル獲得者が出るのは6年ぶり。女子舵手なしペアで準優勝に輝いた西尾友伽さん(商4)・横井七香さん(法3)に話を聞いた。

 西尾さんと横井さんは、昨年の冬にペアを組んだ。当初は息が合わなかったためスピードが出ず、苦労したという。さらに、大会で結果を残さなくては、という焦りもあったと語る。
 そこで、2人はミーティングで自らの漕ぎについて反省を重ねた。そして、練習が一区切りつくたびに2人で話し合いを繰り返し、いかにすれば速く漕げるかを模索した。ボート競技は疲れてくると選手個々の癖が強く出てしまい、上手く漕げなくなってしまう。そのため、練習のなかでお互いの癖を合わせていくことに力を注いだ。練習の際にどちらかの調子が良くないときもあったが、お互いに「良きライバル」であったことが刺激となったと語る。

力漕する西尾・横井ペア

 レース当日は、組み合わせが有利だったことにもまして、予選段階から理想の漕ぎができ、2位で予選を通過した。とはいえ、決勝前には2人とも「支えてくれた人たちを感動させるレースをしなければ」という思いから、緊張したという。しかし、横井さんは、最終的には「数少ない機会なのだから楽しもう」という気持ちになれたと話す。西尾さんも、コーチからの「自分たちのために漕げ」という言葉のおかげで、リラックスして漕ぐことができたと語る。

 

 決勝で漕いでいる最中は、1位のチームが見えず、正直届かないと思ったと2人は言う。むしろ、3・4位のチームがすぐそこまで迫ってきたのが分かっていたので、何とか逃げ切れたという印象だったと語った。
2人の当面の目標は、9月に行われるインカレの舵手なし4人乗り種目の優勝だ。そのためには、今回優勝した立命館大学に対抗できる体力や技術をつけることが課題だという。