12、13日に神宮球場にて行われた東都大学野球秋季リーグの3部・4部入替戦で、硬式野球部が上智大を下し、11年春以来の3部昇格を果たした。昨年の秋季リーグ、今年の春季リーグでも入替戦に進出していたが、あと一歩のところで昇格を逃しており、悲願の3部昇格となった。

 入替戦は2戦先取制。12日は投手戦で、3回裏に一橋が相手投手の暴投で1点を先制するも5回表に追いつかれ、その後は9回まで1対1の拮抗した試合となる。9回裏、副将の井川(社4)が二塁打で出塁し絶好のチャンスを作ると、続く坂手(社3)の放った打球がライトへのサヨナラ打となり、幸先よく勝利を収めた。

 上智大を追い込み迎えた翌13日は、主将の山田(商4)が「今日負けたら、3戦目は流れが上智大に向いてしまうと思った。今日絶対に決めようという気持ちで臨んだ」と振り返るように、両チームにとって負けられない一戦。1回表、先頭打者寺門(商3)の二塁打と盗塁で無死三塁とすると、続く2番里吉(経1)の犠飛で、この日も先制点を得る。しかし直後の1回裏、四死球などから2点を奪われ、すぐに逆転を許してしまう。

 再びゲームが動いたのは3回表。1死満塁の好機を作ると3番文字(商3)の同点適時打、4番黒崎(経2)の勝ち越し2点適時打で一挙3点を挙げ逆転に成功、4回にも寺門の適時打で1点を加え5対2とする。投げては先発の倉石(法2)が2回以降、上智打線を0点に抑え、8回からは前野(商1)に継投。前野は8回に1点を失うと9回裏2死からもう1点返され、さらに死球で満塁に。1点差の9回裏2死満塁で、4番打者を迎えるという絶体絶命の窮地となったが、最後の最後に落ち着きを見せた前野が三ゴロに打ち取り、ゲームセット。選手や応援席から歓喜の声が上がった。

 試合後、木村雅敏監督 は「感無量です。選手の頑張り、これに尽きます」と話した。主将・山田は「リーグ戦からこういったピンチを乗り越えてきた。最後は仲間を信じていました」と満面の笑顔を見せた。