一橋名鑑サービス開始 本学の情報一元化目指す

 2023年4月1日、情報サイト「一橋名鑑」が開設された。同サイトは、本学に関する情報の一元化を目指すもので、本学の学生団体である澁澤塾が運営する。今回は運営団体の澁澤塾の担当者の方に、一橋名鑑開設までの裏側のお話を伺った。

 運営元である澁澤塾とは、2020年に創設された大学公認のオンラインコミュニティ団体。「大学生活をデザインする」を掲げて、学生間の交流である自主ゼミやOBOG講演などの、多種多様な企画の立案・実行を行っている。

 一橋名鑑は、本学の情報を取り扱う総合プラットフォーム。ゼミやサークル、インターンなどの、本学学生にとって必要・便利な情報を集約している。同サイト設立の背景には、学内のいくつかの情報発信団体がそれぞれ独立して発信を行っているため、情報を一元化できていないという問題意識があったという。

 同サイトの作成過程には多くの困難があった。様々な団体の情報を集約するにあたり、まずはそれらの団体一つ一つにコンタクトをとる必要があった。団体の担当者に、サイトの理念を理解してもらうため、直接説明をするミーティングを設けた。継続的な情報を集約するためにも、各団体とのコミュニケーションを大切にしながらプロジェクトを進めてきたという。

 以上のような作成過程を経てスタートした一橋名鑑。今後さらに機能を追加する予定だ。今後の実装する機能の一つに、各サークルやゼミのイベント一覧を一括してカレンダーに表示するものがある。これ以外にも、本学の団体が行っている競技の試合のリアルタイム配信、スコアの速報表示も考えている。さらに、閲覧数の増加によって企業からの広告収入を得られた場合、サイト内でイベントを実施し、賞金を配るなどとして、広告収入を一橋大生へ還元するといった 斬新な構想もあるそうだ。

 「あなたの大学生活の相棒になるように」を謳う一橋名鑑。担当者は、一橋生のニーズに合ったサイト作りのため、利用者からも要望や意見を聞かせてほしいと話す。その上で、サイト運営団体の澁澤塾と一橋大生、両者が一丸となって、より良い学生生活の拠り所となるようなサイトを作りたいと、想いを語ってくれた。