【新学期制学生アンケート】4学期・105分授業 反対派88%

アンケート結果 一橋新聞は5月上旬、「4学期制・学部新カリキュラム導入に関する学生アンケート」を実施し、学部生の16%にあたる652人から有効な回答を得た。17年度から実施される4学期制・105分授業に、「反対する」「どちらかといえば反対する」と答えた学生が全体の88%に達した。新カリキュラムの導入、第2外国語の選択科目化(商・経済学部生)に関しては、反対多数ながらも、およそ3~4割の学生が支持していることがわかった。

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 4学期制・105分授業について、生活への影響から賛否を判断する回答が目立った。反対派の理由としては「105分授業は長すぎるから」が86%で最も多く、次いで61%が「授業時間が増え、学業以外の生活に支障が出るから」と回答した。一方、賛成派は、51%が「短期留学が容易になるから」を理由として挙げ、「休業期間が増えるから」が36%で続いた。

 105分授業導入後の新時間割に関しては、回答者全体では授業開始時刻の前倒し・終了時刻の延長よりも、昼休みがなくなることに抵抗を感じる学生が多いことがわかった。検討されている4つの変更案のなかで「最も受け入れやすいもの」には、「1限開始時刻の20分繰り上げ」と「5限終了時刻の40分以上繰り下げ」を選んだ人がどちらも全体の33%で多かったのに対し、「最も受け入れられないもの」には「昼休みの廃止」を選んだ学生が44%と最多だった。

 カリキュラム改革については、有用な知識を効率的に身に付ける観点から賛同する意見が多かった。新カリキュラム導入賛成派の中では、「学部の専門知識の習得に集中できるから」を理由とする回答が39%と最多で、第2外国語必修反対派も77%が「実際に使える程度の能力が身につかないから」を理由に挙げた。

 一方カリキュラム改革反対派の中には、クラス制度への影響を懸念する声が大きい。新カリキュラム導入反対派は、「クラス制度が変更になるから」を理由として最も多く挙げ、第2外国語必修賛成派の理由でも、「クラス語学で人間関係を広められるから」が67%でトップとなり、「外国への視野が広がるから」がそれに続いた。

 新制度に関する大学からの説明については、学生の満足する段階に達していないのが現状だ。87%の学生が「十分でない」「どちらかといえば十分でない」と答えた。新制度に関わる知りたいことを自由記述で尋ねた質問には、「学内での詳細な検討過程」や「部活動・新歓イベント・学園祭への影響」を知りたいとする意見が目立った。