質問4から7の回答結果を学部や学年などの属性別でみた。
■4学期制・105分授業
学部別・学年別で回答の傾向に顕著な差は見られない。学部別で見ると「賛成する」「どちらかといえば賛成する」と答えた学生の割合が社会学部で14%と他学部に比べてやや高く、法学部が9%で最も低い。また学年別では1年生で「賛成する」「どちらかといえば賛成する」と答えた学生の割合が15%で、2・3 年生に比べて5ポイント高い。
1年生の中で最も多い賛成理由は「短期留学が容易になるから」(55%)で、次は「休業期間が増えるから」(43%)。2・3年生では「1つの科目を短期に集中して履修できるから」(58%)が最も多く、「休業期間が増えるから」(52%)に次いで「短期留学が容易になるから」(39%)は3番目となっている。1年生ほど短期留学の促進が4学期制導入の肯定につながっているとみられる。
■新しい時間割の検討案
最も受け入れやすいものを選ぶ質問では、どの通学時間でも「5限終了時刻の40分以上繰り下げ」を答えた学生の割合が30%を超え、高い傾向にある。また通学時間が長くなるほど「1限開始時刻の20分繰り上げ」と答えた学生の割合が減っている。
最も受け入れられないものを選ぶ質問でも、通学時間が1時間以上になると「1限開始時刻の20分繰り上げ」を受け入れられないと答えた学生が増えている。 また2時間未満の学生の中では「昼休みの廃止」が最も受け入れられないと答えた学生の割合が40〜50%前半を占めている。
■新カリキュラム導入
学年別では回答の傾向は大きく変わらない。学部別で見ると「賛成する」「どちらかといえば賛成する」と答えた学生の割合が商学部で最も高く36%、最も低いのは社会学部で25%と10ポイントの差が開いた。
また反対理由で商学部における上位3位は「クラス制度が変更になるから」(56%)、「単位の取得が難しくなるから」(54%)、「商・経済学部の第2外国語が必修でなくなるから」(27%)。対して社会学部では上位2位が同じで、3位に「言語系以外の共通教育の必要単位数が削減されるから」(31%)がきている。現在検討されている「商・経済学部生の第2外国語の選択制化」、また「全学部共通教育科目の必要単位数の削減」が、商学部・社会学部の反対理由の分布に影響したとみられる。
■第2外国語の必修
法学部・社会学部が、商学部・経済学部に比べて「必修化であるべき」「どちらかといえば必修化であるべき」と答えた学生の割合が高い。肯定的な回答の割合が最も高い法学部(69%)と最も低い経済学部では14 ポイントの差がついている。商学部・経済学部では、「商・経済学部生の第2外国語の選択制化」を受け入れている学生の割合が比較的高いといえる。
賛成理由の回答の傾向は学部間で大きく変わらず、「クラス語学で人間関係を広められるから」が最も多く、次に「外国への視野が広がるから」がきている。