【一橋祭】東キャンパス撤退が濃厚

来年度以降、一橋祭が西キャンパスのみで開催される可能性が高まってきている。その場合、参加団体による企画の変更や縮小は避けられない。一橋祭運営委 員会は東キャンパスの継続使用を大学側と交渉するとともに、東キャンパスから移転した場合の円滑な運営方法を模索している。

一橋祭が両キャンパスで開催される現在の形になったのは97年。工事によって西キャンパスの一部が利用できなくなり、東キャンパスへ部分的に移転したことによる。05年には大学側から、研究活動や大学院の授業への騒音問題などの理由で東キャンパスからの撤退を要請されていた。これを受けて一橋祭運営委員会は、11年から5年間をかけた移転の計画を立てると大学側と合意。並行して、参加団体の増加などを理由に東キャンパスの必要性を大学側に訴えてきた。移転の期限を来年に控え た現在も双方の折り合いはつかず、来年度以降の東キャンパスにおける開催は厳しい見通しだ。

東キャンパスから撤退した場合、企画の形態が何らかの変更を被ることは免れない。一橋祭運営委員会は、模擬店企画の受け入れ数に変化はないとしながらも、フィールド企画の規模縮小や講演会企画の時間短縮な どを想定している。岡田航汰・一橋祭運営委員会副委員長(社2)は、大学側との交渉は引き続き行うとした上で、「これまで東キャンパスを利用してきた参加 団体に支障が生じないよう、各団体の声を取り入れながら、十全に西キャンパス移転を計画していく」と話す。移転計画の決定案は来年6月に行われる参加ガイ ダンスにおいて発表する予定という。