生協東ショップ閉店 学生と共に歩んだ25年

 2021年12月23日をもって、生協東ショップは閉店となった。1996年に小平キャンパスから移転して以来25年間、多くの一橋生と大学生活を共にしてきた。しかし、コロナ禍の影響により2020年度に一年間の休業、2021年度に営業を再開したものの、利用客数は回復しなかった。生協全体の赤字を食い止めるため、閉店の決断をした。閉店にあたり、従業員の方々からお話を伺った。(敬称略)

閉店まで東生協を守ってきた従業員の皆さん

――コロナ禍以前と比べてどのくらいの差がありましたか。
専務理事・小岩―2021年度は春夏学期の授業開始日に合わせて営業を再開しましたが、1日の利用客数は20人ほどです。営業時間が長かったこともあるかもしれませんが、コロナ禍前は1日あたり1000人から1300人ほどでした。
――随分減りましたね。
専務理事・小岩―はい、2019年度までは食品を買いに来る学生が多かったです。休み時間になると一気に来る感じでした。東ショップ名物の焼き立てパンは1日400個ぐらい売れていました。

――長く勤められた方が多いようですが、何か印象に残る思い出はありましたか。
従業員・津田―焼き立てパンへの思い入れが深いです。コロナ禍前まで10年間ぐらい、味・形が異なるメロンパンを人気投票の形式で西・東ショップで対抗するメロンパン祭りがありました。
従業員・井上―学生の成長を見届けられることも思い出深いです。
従業員・石原―入学式の日に兼松講堂の前で一橋大学グッズの販売をしますが、そこで見る一年生が時間がたつにつれて成長し、友人ができて一緒に東ショップを利用しに来るところを見てほっこりしました。
従業員・柳川―学生とつながりがあって触れ合えることが幸せでした。

東生協に寄せられたメッセージ

――閉店することになりましたが、利用していた学生と教職員に何か伝えたいことはありますか。
従業員・一同―感謝の気持ちを伝えたいです。
専務理事・小岩―生協の営業を続けていくために、やむを得ず東ショップを閉める判断をしました。とても申し訳ない気持ちですが、今まで学生、教職員がいる中で働けることが幸せでした。引き続き西ショップ、西パンショップ、西食堂、東カフェテリアは来春以降も営業しますので、皆さんどうぞよろしくお願いします。