10月31日、本学法科大学院生転落死に関する裁判の全ての審理が終結した。判決の言い渡しは2019年2月27日。生前、学生は教員やハラスメント相談室にアウティングの被害を相談しており、裁判ではそこでの対応が争点となった。
発端は2015年にさかのぼる。4月、当時本学法科大学院に通っていた男子学生Aが、同級生の男子学生Bに対して恋愛感情を告白した。その後、学生Bが同級生たちに、学生AがゲイだということをLINE上でアウティング。ショックを受けた学生Aはうつ病などにかかり、2015年8月24日、マーキュリータワー6階から転落死した。
同年秋、遺族は転落死の経緯を知るべく、本学に連絡。本学は説明に行くと返事をしたが、遺族が弁護士を同席させようとしたため、説明を拒否したという。これを受けて、2016年3月、遺族は東京地裁に学生Bと本学を提訴した。2018年1月15日に遺族と学生Bの間では和解が成立したが、本学との裁判は継続していた。