大学生活を送る上で重要になるアルバイト選び。学生にとってアルバイトは、趣味や旅行に使うお金を稼ぐためのものであると同時に、社会に関わる経験を培う大切な場でもある。 その一方で、職種や労働環境について分からないことが多く、アルバイト選びは悩みの種にもなりうる。 そこで、本記事では一橋生が実際にしているアルバイトを 紹介するので、アルバイトを選ぶときの一助になればと思う。

★塾講師(個別指導)
【業務内容】
 授業中は、塾から提示されている教材や生徒さんが持参するテキストを進める。基本的には、生徒さんの様子を見て行き詰まっているようであれば解説を行う。授業中や授業後には、生徒さんごとに授業中の様子やどこの単元を扱ったかなどをまとめた報告書を作成 する。
【やりがいを感じるとき】
 生徒さんの合格の知らせを聞いたとき。わずかな間でも自分が関わった生徒さんが合格したという話を聞くと、安堵とうれしさが込み上げてくる。
【大変だと感じるとき】
 問題の解き方を説明した後も生徒さんがその解き方に従わず、間違えてしまうことが何回も続いたとき。いら立ちを覚えずに根気強く教えることが求められる。
 生徒さんのテストの点数がなかなか上がらないとき。特に中学生の定期テストは内申点が高校入試に結びつくので責任重大。
【印象的なエピソード】
 生徒さんの保護者などから、入試終わり以外でもお菓子の差し入れがよく来ること。
【どのような人に向いているか】
 簡潔で分かりやすい説明ができる人や、穏やかな人が適している。また、学習における挫折経験がある人は生徒さんに寄り添えるので、適任だと思う。

★飲食店(カフェ)
【業務内容】
 お客さんに提供するドリンクやサンドイッチを作る。その他にも、レジ打ちや食器洗いなどの仕事がある。
【やりがいを感じるとき】
 常連のお客さんに喜んでもらえたとき。
【大変だと感じるとき】
時給の割に作業量が多く、新商品のメニューやキッチン設備の操作など、覚えなくてはいけないことが多い。
【印象的なエピソード】
 常連のお客さんがかなり多く、慣れてくると誰が何を頼むかが把握できるようになること。
【どのような人に向いているか】
 接客に興味がある人や、他の人と協力できる人。

★単発バイト
【業務内容】
 募集次第で変わるが、本学の周辺の場合は立川の飲食店での業務やホテルでの軽作業が多い。
【やりがいを感じるとき】
 基本的に単発バイトということもあってやりがいを感じる機会は少ないが、「○○さんありがとう」などと言われるとうれしい。
【大変と感じるとき】
 想定していたよりも作業が大変な場合がある。特に、飲食店だとお店が繁盛していた場合大変だと感じる。また、他の従業員とコミュニケーションがあまりとれない場合がある。
【印象的なエピソード】
 ホテルのランチビュッフェの給仕をした際、余った食材を味見させてもらったこと。
【どのような人に向いているか】
 自分がしているアルバイトにプラスアルファで収入を増やしたい人。

★遊園地(アトラクションクルー)
【業務内容】
 アトラクションに乗車するゲストの接客や案内のほか、社内免許を取得しアトラクションの操縦も行う。
【やりがいを感じるとき】
 ゲストから、アトラクションのクオリティーや自分の接客を褒めてもらえたとき。
【大変だと感じるとき】
 土日や連休により混雑したときや、不具合などによりアトラクションが中断となった際には、接客やオペレーションが大変。また、待ち時間が長いときにはゲストからのクレームや社員からの叱責を受けることがある。
【印象的なエピソード】
 240分待ちとなった繁忙日を無事に乗り切った際、アルバイト仲間や社員とねぎらいあったことでチームの一体感が高まったように感じた。
【どのような人に向いているか】
 臨機応変な対応力を養いたい人や人と接することが得意な人。遊園地という空間が好きな人。他のクルーとの意思疎通や「報連相」(報告・連絡・相談)が重要となるため、クルー同士の人間関係が求められる。

※記載内容は執筆者個人の体験・感想です。なお業務内容などは職場により異なります。