新たにオープンした「横浜家系ラーメン孝太郎」

 学生にとって、身近な存在、ラーメン。最近、大学近くに新たにラーメン屋ができたの をご存じだろうか。本紙は、昨年12月に国立にオープンした「横浜家系ラーメン孝太郎 国立店」の魅力を伝えるべく、同店を経営する、株式会社エンの杉本孝太郎社長にお話を伺った。また、後日、記者が実際に国立店に足を運び、同店の魅力を体験してきた。

新たにオープンした「横浜家系ラーメン孝太郎」

 横浜家系ラーメン孝太郎は神奈川県を中心に展開する、濃厚な豚骨ラーメンが特徴のラーメン店。国立店が現在ある場所には、以前まで「横浜家系ラーメン大和家」という別のラーメン屋が店舗を構えていた。しかし、コロナ渦で同店の売り上げが伸び悩んだところを、残念に思ったラーメン孝太郎の杉本さんが、設備はほとんど変えずに買い取ったのだ。ラーメン孝太郎のオープンにあたって杉本さんは何度も国立を訪れ、競合店や土地柄、人々の様子などを調査したそうだ。
 ラーメン孝太郎国立店の強みは、営業時間の長さ、店の雰囲気、そしてやはりその味である。まず、営業時間は朝11時から深夜2時(金土・祝前は深夜3時)までと長時間営業しており、頻繁に腹を空かせる我々大学生にとって、いつでも駆け込むことのできるラーメン屋の存在はありがたい。
 店の雰囲気はどうだろう。社長の杉本さんは、明るく活発で、学生に対する理解も深く、 地域に根差したお店を重視しているそう。このような社長の方針の下、ラーメン孝太郎はとても居心地の良い空間が作られている。
 スタッフは愛想がよく、優柔不断な記者の注文にも笑顔で応対してくれた。赤と黒を基調とする広い店内は、カウンター席のほかにテーブル席がいくつもあり、団体で来ても入りやすい。スタッフと目線が合いがちなカウンター席も、段差があるおかげで気にせず食事に集中できる。また、ライスのお替わりもセルフサービス方式で、多忙なスタッフを煩わせることを気にかける必要がない。
 気になるラーメンの味はどうだろうか。ここからは、社長直伝のおすすめメニューを、 実際に店舗で食した記者の感想も交えながら紹介していきたい。
 社長杉本さんのおすすめは、なんといってもネギチャーシュー麺(1300円)。記者も店舗ではこちらをいただいた。シャキシャキのネギは、人によっては辛く感じるかもしれないが、とろみの強い豚骨スープにひたして食べると、その食感の良さが際立ち、なんとも香ばしい味になった。5枚のチャーシュー、ほうれん草、ウズラの卵も入っており、 どれもネギと麺との相性抜群だ。麺は太目で、豪快にすすることでさらに食欲が掻き立てられる。食卓には数々の調味料が用意されており、(トウバンジャン、生姜、玉ネギ、ラー油、醤油、酢など)味を変えることで最後までラーメンを楽しむことができる。記者も食事の中盤にトウバンジャンを加えてみたが、ネギとは違った辛味が追加されたことで味にさらなる立体感が生まれ、感動したのを覚えている。

記者が注文した「ネギチャーシュー麺」

 濃厚豚骨ラーメンをメインで扱う孝太郎だが、それ以外にも担々麺や辛味噌系ラーメン、 魚介豚骨スープなどメニューも豊富に取り揃えており、誰でも好みの味を見つけられるだろう。例えば、大胆なビジュアルとボリュームを誇るかの有名な二郎系ラーメンに独自のアレンジを加えた「孝二郎」の提供も、5月下旬より始まった。現在、国立に二郎系のラーメン店はないので、こちらを利用してみてはいかがだろうか。また、7月からは来店ポイント制の導入を始めた。1回の来店ごとに1ポイントが付与され、10ポイント貯まれば、通常ラーメン1杯が無料でいただけるとのことだ。
 今後の取り組みとして、現在の終日ライス無料に加え、学割ラーメンの導入も検討しているそうだ。
 おいしくてお手頃なラーメン店が、大学や駅にほど近いところにオープンした。大学の 授業終わり、部活の練習後、1人でも、友人とでも、ぜひ一度訪れてみてはどうだろうか。