学生食堂 うどんグランプリ

 日本の麺類の定番、うどん。ほとんど全ての学食で提供され、財布にも胃腸にも優しいことからランチタイムに人気が高い。今回は、讃岐出身・自称うどん通の記者が、関東学生新聞連盟に加盟する大学の学食のうどんを業者ごとに食べ比べた。うどんが食べたくなった際には、ぜひこの記事を参考にして胃も心も満たされてほしい。

大学生協 かけうどん(216円)


 一橋、慶應、東京の3大学では、うどんは主に大学生協の運営する食堂で提供されている。今回は本学西キャンパスの学生食堂を訪れた。
 なじみの学食で食べるうどんはほっとする味。麺は丼に入れてから着席して食べるまでの時間を計算しているのか、絶妙なゆで加減。市販の冷凍うどんより少しコシがある。表面に少しぬめりの残る舌触りも特徴。具はシンプルにネギのみだが、大学によりその量が微妙に異なる。ダシは関西風。薄口醤油がはんなりと香る良い風味だ。

IVYCS 竹輪の磯辺揚げうどん(270円)


 青山学院、上智、東京女子の3大学の主要な学生食堂は、青山学院が出資する株式会社アイビー・シー・エス(IVYCS)が運営している。今回は青山学院大の学内最大の17号館食堂、通称イチナナを訪れた。
 うどんは「和麺うどん」枠で提供され、具が定期的に変わる。訪問時はちくわの磯辺揚げが乗ったものだった。ダシは生協と異なり関東風だが、見た目よりあっさりしていて麺に合う。麺は舌触りが非常に滑らかで、体調が悪くてもつるっと食べられそうだ。

シダックス かけうどん(260円)


 筑波大のうどん・そばは、カラオケで知られるシダックス株式会社が提供。
 今回訪れた学食のうち、「かけうどん」と名の付くメニューの中では最も高額だが具は一番豪華で、ネギ、ワカメ、かまぼこに加え、天かすが乗せ放題となっている。麺は柔らかめだがのど越しが抜群によく、あっという間に平らげてしまった。ダシは生協と同じく関西風だが、生協のものよりあっさりしていて優しい味となっている。

TUSダイニング かけうどん(200円)


 東京理科大の学生食堂は全て株式会社TUSダイニングが運営している。
 具は生協と同じくネギのみだが、食感はこちらの方がより良い。麺はサラリとしていて舌触りが良く、最安値とは思えぬクオリティ。
 ダシは関西風だが、生協やシダックスのものに比してやや味が濃く、某社の「うどんスープ」に近い印象を受けた。

レパスト きつねうどん(290円)


 レパストが運営する、法政大市ヶ谷キャンパスの非常に見晴らしの良いカフェテリア「つどひ」でいただく一杯。この店ではかけうどんを扱っていなかったため、最安のきつねうどんを注文した。
 特筆すべきは麺。学食とは思えぬコシの強さは、本場讃岐でも通用するのではないか。他大より頭一つ抜けている。価格の高さを反映してか、ネギにワカメ、かまぼこと、油揚げ以外の具も充実していた。ダシは関西風で、カツオの風味が強い。

 各社のうどんを食べ比べた結果、麺、ダシ、コストパフォーマンスのそれぞれにおいて最も優れていたものは次の通りとなった。

麺     レパスト(法政大)
ダシ 大学生協(一橋大、慶應大、東京大)
具  シダックス(筑波大)

 うどんが食べたくなった際には、ぜひこの記事を参考にして胃も心も満たされてほしい。


注意事項
・価格は全て標準的なサイズで記載しています。
・本記事の内容は記者個人の味覚に基づくものです。
・メニューは予告なく変更となる場合があります。詳しくは各学生食堂へお問い合わせください。