新型コロナ 飲食店支える、クラウドファンディング開始

(6月19日更新)

 新型コロナウイルス感染拡大により、現在も厳しい経営状況にある国立市の飲食店。地元のお店を助けようと本学の学生らが、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じて支援金を集め始めた。期間は6月12日から29日まで。


 支援金集めを行っているのは、本学のまちづくりサークル「Pro-K」のメンバーだ。普段は富士見台にある商店街で、地域活性化を目指して活動している。メンバーの一人、樋口夏実さん(法4)は「新型コロナウイルスの影響でお店を訪ねることができない中でも、何か応援をしたいと思った」と、活動を始めた5月初旬を振り返る。

「わがまち国立の飲食文化を守ろうプロジェクト(わがまちくにたちプロジェクト)」と名付けられたクラウドファンディング。「飲食店」ではなく、あえて「『飲食文化』を守ろう」という言葉を選んだ。国立市は個人経営の小規模な飲食店が多いことで知られている。「地元密着型のお店で地域の人同士、あるいは地域の人と学生が交流する国立市の文化そのものを守りたい」と樋口さんは話す。実際に樋口さんもサークル活動の中で知り合った商店主たちと、お酒や食事を通して親睦を深めてきた一人だ。

プロジェクトの実行メンバー

 

 クラウドファンディングの目標額は200万円。集まったお金は、プロジェクトに協力する国立市の飲食店34店舗に営業資金として配分される。協力店の中から指定して支援をすることも可能だ。学生でも気軽に寄付できるようにと、一口2000円から枠を用意した。

 返礼品にも工夫を凝らした。「谷保村のほうれん草うどん」などの国立市特産品や学生オリジナルデザインのタオルなどを、金額に応じて支援者に届ける。中でも目玉は、地域の飲食店と協力しながら作った「国立市飲食店サポーターズカード」。プロジェクトの参加店に提示すると、「生ビール1杯無料」などさまざまなサービスを受けることができる。新型コロナウイルス終息後も、国立市の飲食店に足を運んでもらうことが狙いだ。

 今後は本学卒業生に対して告知したり、チラシを新聞に折り込んだりして広報を行う予定だ。「お金だけでなく、お店を応援するみんなの気持ちを届けたい。その気持ちが店主さんたちの力になればいいなと思います」と話した。


【緊急!】わがまち国立の飲食文化を守ろうプロジェクト!!
https://camp-fire.jp/projects/280952/preview?token=eyb83q2u