10月25日付の学長選考会議において、蓼沼宏一学長は、来年(2020年)度の8月末で学長職を退任する意向を明らかにした。本来の任期は2020年11月末までとなっていたため、3ヶ月前倒しでの退任となる。本学学長選考規則第3条1項および2項では、学長が辞任を申し出たときには速やかに次の学長選考手続きに入るよう規定されているため、これにより次期学長の選任手続きに入ることとなる。次期学長は、来年2・3月ごろに決定される予定。
 
 蓼沼学長は退任の理由として、「任期の正常化」を挙げている。本学では、第10代学長の種瀬茂元経済学部教授が任期途中に逝去したため、学長の任期が11月末までという状態が長く続いている。しかし、11月末は文部科学省を含む政府予算案の決定や大学自体の繁忙期・学期末と重複し、業務量が増大するため、引き継ぎが十分に行えない。このため、大学での業務が少ない8~9月に退任することで余裕を持った引き継ぎを行うという。また蓼沼学長は、8人いる現在の経営協議会学外委員および学長選考会議委員のうち5人が交代する来年4月より前に、次期学長が選考されるのが適切と考えていることも、早期退任を申し出た理由としている。