国立駅南口から徒歩1分、駅前ロータリーのすぐそばという好立地に新しい飲食店が誕生した。横浜に本店を構え、関東地域に多数の店舗を展開する油そば専門店「元祖油堂」の国立店だ。これまで国立駅周辺には油そばのみを専門に扱う店は存在せず、同店の進出は学生間でも大いに話題になっている。本記事では「油堂」国立店の店主にインタビューを行うとともに、記者が実食することで同店の魅力を徹底解剖していく。
当日、記者が「油堂」に入店してまず驚いたのが店内の清潔さだ。旧来のラーメン店、油そば店というと良く言えば趣があるが、悪く言えば小汚い、油っぽいというイメージを持たれることも多いだろう。しかし「油堂」の店内はそんなイメージを払拭するかのように、シルバー調に統一された調度品、明るい木目調のテーブル、適切な明るさを持った照明が調和をなし、非常にお洒落で清潔なイメージを来店者に与える。従来のラーメン店像を払拭するまさに新時代のお店だ。また全席カウンターで一人での来店者にも嬉しい。
記者がカウンター席に座ると、店主の木元隆博さんが快くインタビューに応じてくれた。まず国立店開店の理由について質問すると、木元さんは 「『油堂』は麺増しが無料であることが特徴で、ターゲットはやはり若年層。学生の多い国立は油堂にとって好立地であると感じた」と答えてくれた。
次におすすめのメニューとその魅力についての質問をした。木元さん曰く、追加トッピングが全乗せされている「Cトッピング」がおすすめだという。また基本のトッピングに加え、豊富な卓上調味料で自分好みの味にカスタマイズできることも魅力だと話す。調味料の種類は、にんにくや液体調味料を合わせると13種類にも及び、組み合わせの数は理論上なんと億を超える計算となる。加えて黒烏龍茶などのドリンク3種も無料であり、今後季節に合わせてドリンクの内容も変更していくそうだ。
最後に今後の目標について伺うと、「国立は用事があって外部の人が訪問することが少ない。利用者は住民がメインとなるため、繰り返し利用してもらえるような店づくりをしていきたい」と語ってくれた。
インタビューの後、木元さん推奨の「Cトッピング」を記者が実食した。「Cトッピング」の内容は肉増し・パルメザンチーズ・フライドオニオン・卵黄だ。早速混ぜてから頂くと、多量のトッピングが見事に調和していることに気づく。肉やオニオンにより旨味が増しているが、卵黄、チーズのまろやかさが他の味をまとめ上げ、濃厚で厚みがあるが決してしつこくない絶妙なバランスに仕上がっている。
このままでも十分に美味しいのだが、折角なので調味料も試してみた。記者は酢プラス玉ねぎで味をさっぱりさせ、カレー粉やケイジャンで風味を変化させるなどして楽しんだ。
豊富な味の変化に加え、無料のドリンクで口直しすることも可能だ。麺は無料で300グラムまで増量可能だが、様々な創意工夫で飽きずに完食することができる。「油堂」国立店、この豊富な味わいをぜひ本学の学生らにも堪能してもらいたい。