転学部経験者インタビュー 阿部風さん(法→商3)

 本学には、入学後に所属学部を変更できる転学部制度がある。実際に法学部から商学部に転学部をした阿部風さん(商3)に話を聞き、転学部をする魅力や苦労を探った。
 では、まず本学の転学部制度は、一体どのようなものなのだろうか。本制度の利用は、前期課程に一年以上在学し後期課程に進学していない学生を対象に、一回に限り認められる(なお、ソーシャル・データサイエンス学部への転学部、また当学部からの転学部は認められていない)。転学部を希望する者は、各学部がCELS上で公表する実施要項に基づき、転学部願等を提出し、選考試験を受ける。選考方法は各学部が所定の時期(例年だと12月)に掲示するが、阿部さんの場合は、商学部の教員との口頭試問を受けた。そこでは主に、転学部の志望動機が確固たるものかどうかが問われたという。
 阿部さんは昨年この制度を利用して、法学部から商学部への転学部を果たしたが、その行動の主な要因として入試の配点の問題を挙げる。受験生時代から商学に興味があったが、数学が苦手であった阿部さんにとって、数学重視の商学部の配点は不利であった。そんな折に、本学の転学部制度を知った。そこで、本学への入学を優先させ、配点が好都合であった法学部の受験を決意したそうだ。
 こうして転学部をした阿部さんであるが、転学部を見据えて履修を工夫する必要があったと語る。一年次は商学部科目を積極的に履修しつつ、転学部が認められなかった場合に備えて、法学部科目も並行して履修した。また転学部の選考試験に出願する際には、阿部さんは、同じく転学部を行った知り合いの先輩に様々な相談をしていた。阿部さんは当時を振り返り「同学年の知り合いに転学部をする人がいないことが不安だった。先輩への相談は非常にためになった」と打ち明けた。
 最後に、本学の転学部制度に対する評価を尋ねた。阿部さんは、最も興味のある商学の学習に専念できていることを有意義に感じており、転学部に非常に満足しているという。そして「受験時に大学で学びたいことが明確に決まってない人や、入学後に他学部の学問領域に興味を持った人にとって、本制度は非常に良いものだと思う」と太鼓判を押した。

今回インタビューに応じてくれた阿部さん。