
2024年度における自治団体連合(以下、自団連)への分配額の大幅な減少を受け、同窓会組織である如水会が、一部の自治団体に対して支援金を分配する予算設定をしたことがわかった。そこで本紙は如水会に取材を行い、支援に至った経緯や支援の内容などを聞いた。
今回の支援に至った背景には、2024年度の自団連分配金の大幅減少がある。自治団体連合費(以下、自団連費)は、一橋祭運営委員会やKODAIRA祭実行委員会など、本学の6つの団体から構成される自団連の運営資金として、毎年各所属団体に分配される。毎年新入生から4年分を一括して1万円を集めるが、その納入はあくまで任意である。新型コロナウイルス感染症が流行した20年度以降、その納入額が著しく減少した。23年度まではコロナ禍以前の繰越金を切り崩すことで、分配の実施を継続してきたが、繰越金の大半を使い切ってしまったため、24年度の分配金大幅減額へと至った。
如水会は年明けの1月、2月に次年度の事業計画ならびに予算設定を行っている。昨年12月18日発行の本紙1248号に掲載された「自団連分配金 8割減見込み」の記事を読み、同会事務局は、学生自治を取り巻く厳しい現状を知り、予算枠確保の手続きを進めたとのことである。
支援の内容としては、一橋祭運営委員会、KODAIRA祭実行委員会に対し、補填予算枠を設定した。実際にKODAIRA祭実行委員会からイベント費用に関する相談があり、確保した補填予算分を支給した。支給した予算分はKODAIRA祭実行委員会と新入生歓迎委員会が連携して行う新入生のクラス対抗競争にて、上位入賞クラスに与えられる賞金に充てられた。如水会は以前から大学支援(学生団体支援)の枠組みで、部活動の海外遠征や、学園祭実行委員会、古本回収・販売を行うチームえんのしたなどの全学に向けて意義のある活動をしている団体に対して支援を行っており、支給した予算分は従来の予算枠に上乗せする形で確保されたものである。
新入生歓迎委員会、一橋新聞部も資金援助の対象となっている。
来年度以降も、今年度と同水準の支援が行われるかについては、今年度の自団連費の納入状況が変化する可能性もあるため、その状況を見ながら判断したいとのことである。
三輪事務局長「納入に関心を」
自団連費は一橋祭やKODAIRA祭といった学園祭に使用されたり、体育会総務や文化団体連合を通して各部活・サークルに分配されたりすることで、学生生活に直接還元される。こうした全学にとって有益な活動の実施には、これらの団体の運営資金のもとになる自団連費が不可欠である。
如水会の三輪隆司事務局長は「自団連費は一橋祭やKODAIRA祭、新歓イベントなどを支えている。そういったイベントを楽しんでくれている皆さんには自団連費の納入に関心を持ってほしい」と、自団連費納入への協力を学生に呼びかけた。自団連費の納入は年間を通して受け付けている。銀行振込が原則だが、集金を担う学部協議会の担当者は「振込が難しい場合も相談してほしい」としている。