今月1日から3日にかけてインドネシア・チタリク川で開催されたラフティング世界大会ジュニア男子部門に、本学ラフティング部ストローム会のチームTAMAが出場した。昨年、日本勢初の表彰台入りという快挙を果たしたTAMAは今大会も総合3位を獲得した。
本大会は、6人一艇で、短距離種目のスプリント、2チームが並走し勝敗を決めるH2H、規定のゲートを通過してゴールを目指すスラローム、そして長距離種目ダウンリバーの4種目を行い、その合計ポイントによって総合順位が決まる。一日目、スプリントでは不本意なタイムながら2位に食い込んだが、2種目目の H2Hは4位に終わった。馬本貴弘さん(社4)は「不完全燃焼という感じがあった」と初日を振り返る。
気持ちを切り替えて臨んだ二日目の種目は、2回漕いでタイムの良い方が採用されるスラローム。得意とするこの競技で巻き返しを狙うが、1本目は6位と大失速。チームに重苦しい雰囲気が立ち込め たが、1位になりたいという熱い思いに加え、「他大学を倒してここまで来たこと、インドネシアまで同期や後輩が応援しに来てくれたこと」(田村勝裕さん、 社3)が彼らに勇気を与えた。強い覚悟で挑んだ2本目では好タイムをたたき出し、2位についた。
二日目を終えて総合2位となったが、ブラジルが1位を独走し、TAMAの優勝可能性は消滅した。三日目のダウンバーは、増水が影響し4位に終わり、最終的な総合順位も3位と昨年と同じであった。
純粋に喜ぶことができた昨年の3位と、厳しい練習を重ね、満を持して臨んだ今大会の3位は全く異なる。自信と強さを持って挑んだ大会だっただけに悔しさが 残った。また、世界各国に加え、国内の他大学のレベルも上がってきているという。本大会で現役を退く主将の浅川裕太さん(法3)は「まずは強豪ひしめく日本国内で勝ち進んでもらい、そこから世界に羽ばたいてほしい」と後輩に夢を託した。ラフティング部の世界一への挑戦は続いている。