1、2年生のための就活インタビュー 公正取引委員会内定 今岡友佳子さん

 就活の季節が近づいている。だが1、2年生は何をしていいのか、今何をすべきなのかが分からず、困惑する時期でもある。そこで、公務員と民間(コンサルとIT業界)の就活を経験し、公正取引委員会に就職を決めた今岡友佳子さん(経4)に、1、2年生はどう過ごせばいいのかについて伺った。

今岡友佳子さん

―コロナが大学1年生で直撃した世代でしたが、1年次の大学生活はどんな感じでしたか?
 授業は全部オンラインでしたね。やっぱりずっと家にいると怠けるじゃないですか(笑)。でも、私は何とか頑張ってタイムマネジメントして、大学の勉強はするようにしてました。だから、後々の勉強はしやすかったですね。余談かもしれませんが、3年間で卒業に必要な単位を取り終えていたので、4年次には自由に好きな授業を履修することができました。

―2年に上がり、生活はがらりと変わったのですか?
 そうですね、2年生で対面授業が増えて、友達もできて外食にも行くようになりました。ちょうどその時期に車の免許を取得したりTOEICの勉強をしたりした ので、2年生のときは両立を意識していましたね。

―この時は就活を意識していたのですか?
 それが、全くしていなかったんですよね。早めからOB・OG訪問をしたほうがいいという意見もありますが、これはこれでよかったんじゃないかと。大学生活を楽しむのも大事ですしね。

―あの時こうしておけばよかったということはありますか?
 やっぱり広く構えることは大事なのかなと。友人関係にしても、興味がある職種にしても、あとから減らすことはいくらでもできますけど、増やすことは結構難しい。だから最初は広い方がいいですよね。

―興味のある職種などはこの時ありましたか?
 高校時代から、公務員や行政には興味がありました。多くの人に影響を与える職業なので。でも大学に入ってから興味は変化しましたね。「基礎計量経済学」って授業があるんですけど、Rというプログラミング言語で、回帰分析という作業をしたときに、データの分析に感動しちゃって、そこからデータ分析の勉強を続けていたら、IT業界にも興味を持った感じです。実は就職先の公正取引委員会には「経済分析室」っていう部署があって、データ分析をするところなんですよ。そこに魅力を感じて公正取引委員会を選んだというのはあります。

―大学での勉強は将来にも生きるんですね。
 それは実感しました。データ分析の重要性がどんどん上がってきているのももちろんですけど、やっぱり、一橋では社会課題に対して客観的に考える勉強ができるじゃないですか。そういう姿勢って社会に出ても重要だと思いますし、就活でも見られるんじゃないでしょうか。

―ほかにはどのような力が必要だと思われますか?
 一般的に主将とかリーダーとかの経験って就活で強そうじゃないですか。でも私はそうとも言い切れないと思います。サークルで、他大学との音楽会を主催する立場になった時に、全員を引っ張ろうとは思っていなかったですね。個々人がやりたいことに耳を傾けて、自分が思ったことを伝えてみるとか、場が円滑に回るように意識していました。裏方っぽいですけど、そういうコミュニケーション能力は結構大事だと思うんですよね。

―就活はつらいものだと恐れる下級生は多いです。実際どうでしたか?
 私は5社しか受けていないので、そこまでしんどくはなかったです。もちろん面接に落ちた時はつらいですけど、友達とご飯に行ったりしながら、いいメンタルを保てたと思いますね。オンライン面接が多かったんですけど、ぎりぎりに起きて、急いで準備したこともありました(笑)。堅くなりすぎないことも大事だと思います。20社とか30社受けるのもひとつの戦い方ですが、数を絞ってしっかりその企業を研究する方が、私はメンタル的にもいいのではないかなと思いました。

―最後に1、2年生にメッセージをいただけますか。
 今を一生懸命過ごすことが大事だと思います。私のように、授業で興味のある分野が見つかるかもしれないですしね。頑張ってください!