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記者がいく、学食探訪 東京医科歯科大学編

 この記事では、四大学連合複合領域コースで本学の学生が訪れる機会があるであろう、東京工業大学、東京外国語大学、東京医科歯科大学の三大学の学食ツアーを実施していきたい。今回は、東京医科歯科大学の学食にお邪魔した。
 東京医科歯科大学湯島キャンパスは、JR国立駅から電車でおよそ50分、JR御茶ノ水駅から歩いてすぐの場所にある。東京医科歯科大学といえば、医学部と歯学部を有する、国内唯一の医療系総合大学。東京工業大学との統合で世間を騒がせた医科歯科大であるが、学生街に囲われた穏やかな場所に位置していた。郊外に位置する本学のような、自然に囲まれた広大なキャンパスとは異なる、数多のビルから成る都会的なキャンパス。学食はキャンパス5号館の一階、建物入ってすぐの所にあった。本学の学食の規模の3分の2ほどの大きさの食堂であったが、夏休み中にも関わらず、多くの利用者で溢れていた。自然に囲まれた本学の学食とは違い、医科歯科大の学食から見えるのはビルのみであり、大都会に立地していることを実感させられた。学食の片隅にはウォーターサーバーが設置されており、水だけでなく、冷温が選択できるお茶も利用できるようだ。食堂前に置かれていた、メニュー表に目を向けてみたい。生協食堂ということで、本学の学食でもお馴染みのメニューも見られる一方、エクレアといった本学では見られないメニューも並んでいた。その中で目を引いたメニューが、夏季の期間限定メニューとされた「夏のおすすめ」である。夏バテ対策として「豚肉のスタミナ黒胡椒炒め」、暑い季節にぴったりの「冷やしうどん」「冷やしラーメン」、夏野菜を用いた「惣菜コンビ」など、特徴的なメニューが目を引いた。取材では、冷やしラーメン(中サイズ・646円)をいただいた。
 注文をした後に麺を茹で始める、本格的なラーメン。辛みを感じる匂いに、食欲をそそられる。スープからは辛味の中に甘みを感じるなど、辛さと甘さが調和された逸品だ。麺もスルスルと滑らか触感で食べやすく、食欲の湧かない暑い季節でも箸が進む。辛味と旨味をたっぷり含んだキムチやチャーシューも、食べるのを飽きさせてくれない。一見、量が少ないように見えた今回のラーメンであったが、完食してみるとボリューム感が十分で、大満足の一品であった。
 今回いただいた冷やしラーメンをはじめとした「夏のおすすめ」は、8月28日で終了してしまっているが、今後も季節ごとの独特なメニューは継続される。四大学連合の授業で医科歯科大を訪れたとき、あるいは、御茶ノ水の近くに立ち寄ったときなど、ぜひ医科歯科大の学食を利用してみてほしい。本学の学食を利用しただけでは気づけなかった、新たな発見・楽しみがあるかもしれない。

記者が注文した「冷やしラーメン」