第24回KODAIRA祭が6月12日・13日の2日間にわたって開催される。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に鑑み中止となっていた。今年度はオンラインで行われることとなり、現在開催に向けて実行委員会を中心に準備が進められている。コロナ禍での運営の工夫や、今回の見どころについて、KODAIRA祭実行委員会委員長の原悠介さん(社3)に話を聞いた。
今年度のKODAIRA祭は、大学当局の判断を受けてオンライン開催となった。昨年度の一橋祭と同じく、イベントなどはオンライン配信を予定している。当日は感染症対策のため、出演者・出演団体と実行委員のみがキャンパス内に入ることとなっており、来場者はYouTube LiveやZoomでイベントに参加することができる。例年との主な違いとしては、キャンパス内に模擬店が出されないこと、企画内容がオンラインに対応するよう工夫されていることなどがあげられる。
昨年度の中止を受け、一昨年から委員会に在籍する現3年生委員と昨年4月から募集された現2年生委員が、企画構成・大学との交渉・SNSにおける広報活動を年度を通して進めてきた。1年生が主体となって運営するという根本は例年と同じであるものの、1~3年生が委員会に在籍する体制は初だそうだ。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で収入が減少したことと、オンライン配信のために必要な機材の経費をまかない、来年度に引き継ぐことのできる資金運営の実現を目指していることから、クラウドファンディングプロジェクトも現在実施中である。終了予定日は5月21日だ。期限より11日早い5月10日時点ですでに、目標金額として設定された100万円は多くの協力者の参加によって達成された。新しい試みは他にも、14店舗と協力したグルメスタンプラリー、地域の小学校と協力した折り鶴アートなどが予定されている。地域とのつながりを深めることが目的だそうだ。
原さんによると、今年度の懸念点の一つは集客だという。SNSや公式ホームページを通じて多くの方にKODAIRA祭を知ってもらい、一般参加者を増やせるよう取り組んでいる。5月下旬にはラジオ(FMたちかわ)への出演も予定しているそうだ。一方、地理的に離れた場所に住む受験生などがKODAIRA祭に参加できるようになったという点は、オンライン開催ならではのメリットであろう。
原さんは『新歓期の集大成』としてのKODAIRA祭の存在意義は大きく、歴史と伝統の面から見ても自分たちの代で終わらせることはできないと考え、どんな形であれKODAIRA祭を開催することが第一の目標だったと語る。昨今の状況で、現2年生はKODAIRA祭を経験できず、サークル等も発表する機会を多く失ってしまった。「しかし、大学行事だからこそできることが多くあり、これまで発表できなかった悔しさを是非KODAIRA祭にぶつけてもらいたい。新入生が輝く姿を多くの方に見てもらえるKODAIRA祭にしたい」と意気込んだ。