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一橋新聞記者、献血を体験するの巻

 某日、一橋新聞に東京都赤十字血液センターから1通のメールが届いた。内容は、本学での献血の協力者確保に苦慮しているというもの。献血センターでしか献血したことがなかった記者だが、4月23日、西キャンパスにて、人生で初めて献血バスでの献血を体験してみた。

献血バス

 

16時56分 血液の安全性を確保するため、薬歴や海外への渡航歴などを確認された。また、個人情報の保護などのため、血液の取り扱いについての同意を行った。ここで、事前の水分補給のためのスポーツ飲料が渡された。
16時59分 1台目のバスで血圧を測定された。また、先ほどの項目を再度確認された。

17時02分 2台目のバスの採血ベッドが空くのを待つ間、隣の女性と話した。医療関係者だった彼女は血液不足を現場で目の当たりにしていたため、大学病院に来る献血車でよく献血をしていたという。自分と違い、献血バスに慣れているようだ。献血は巡り巡って自分に返ってくると話していたことが印象に残った。

待機中には雑誌も読める

17時10分 右腕から少量の血液を採取された。ヘモグロビン濃度を測定し、貧血でないかを確認するためだ。検査の結果16・1g/dLと、基準である13を上回っていたので問題はなかった。

17時13分 ベッドにあおむけになり、左の上腕を消毒されて献血が始まった。採血針はやや太めなので刺すときこそ鈍い痛みはあったが、1分もすれば収まる程度のものだった。左腕からチューブが伸び、つながれた血液のパックが回転している。

17時23分 献血が終了。止血後、栄養補給のためのジュースや甘いお菓子を渡された。

 数人並んでいたにもかかわらず、ここまで40分もかからなかったのは少し意外だった(編注:状況により異なります)。

 献血の現状について、赤十字の櫻田尚武さんに話を聞いた。「献血の大部分は定期的な輸血が必要な病気の治療に使われるため、安定した供給が必要です。ですが、年度始めの4月頃は異動などで企業での献血の機会が減ってしまいます。また、一橋大学での協力者は普段45人ほどなのですが、献血バスでは50人いないと安定した供給につなげられません(後日談:今回は採血59人)」

 実際に献血バスを体験して、献血センターと同程度の安全性とそれ以上の手軽さに驚かされた。これなら、次も空きコマに参加したいと思った。