一橋祭2日目の11月24日、インテリジェントホールで、如水会青年部によるインターンマッチング企画が開催された。インターンに参加したい学生と、受け入れたい企業が「マッチ」することを目的とするイベントだ。
参加者は学生5人と、起業経験のある本学卒業生6人。参加学生は事前の面接で選ばれた。面接ではなぜインターンがしたいのかなど、主に学生のやる気を試す質問が多くなされた。倍率約2倍の関門をくぐり抜けた学生は、事前のリハーサルで準備してきた自己紹介のプレゼンを披露した。
学生たちはそれぞれが着席。その横には卒業生たちが着席し、イベントが開始した。
初めの50分間は、株式会社データミックス代表取締役・堅田洋資さん(平17商)と株式会社SBI Ripple Asia代表取締役・沖田貴史さん(平11商)による対談が行われた。二人は起業の苦労話や学生時代の思い出話を語った。「興味のある授業だけ行って、あとは行かなかった。今振り返っても非常に質の高い授業だった。タイムスリップして授業を受け直したい」と堅田さんがしみじみと話している横で、沖田さんも深くうなずいた。
休憩を挟んで、インターンマッチングが開始。はじめに卒業生が自分の会社や事業内容、インターンの業務、必要としている能力などを紹介した。次に、各学生が自己紹介を行なった。 その後に、卒業生と学生間で質疑応答の時間が設けられ、それぞれ、インターンしたい企業、してほしい学生の名前を提出した。
1回目のマッチングでは2組が成立。株式会社パスチャー代表取締役・甲斐優理子さん(平26商)は、相手の学生を選んだ理由を「一度起業して失敗しているところに共感した。これからぜひ一緒に頑張っていきたい」と話した。最終的に4組のマッチングが成立し、和気あいあいとした雰囲気でイベントは幕を閉じた。参加学生の一人は「インターネットで探してもどのインターンがいいのかわからないが、今回のイベントでは社長に直接会って選べたことが最も良かった」と語った。
イベントを開催した如水会青年部の幹部の一人、伊藤祐己さん(社3)は「如水会に加入しても卒業生とのつながりを感じられていない人が多い」と言う。如水会青年部は今年から学生幹部は如水会と学生の交流を深めるために今年から募集されるようになった。学生と卒業生の関係を緊密にしていくことは、双方に有益との考えからだ。今回のイベントは、その実現に向けた第一歩だ。