【商学部カリキュラム】履修の体系化と自由化進む

%e5%95%86%e5%ad%a6%e9%83%a8%e5%8d%92%e6%a5%ad%e8%a6%81%e4%bb%b6 来年度、商学部のカリキュラムが大きく変わる。これまで商学部においては一年次に必修となる学部教育基礎科目として「経営学概論」、「会計学概論」、「金融概論」、「マーケティング概論」の4科目(各4単位)が設置されていたが、新カリキュラムでは各科目が2単位の講義として再編される。また新たな学部基礎科目として、基礎的な経済学について触れる「ビジネス・エコノミクス」が設置されることが決まっている。商学研究科教員のA氏は「単位数が減少した後も各分野の本格的な学習に向けた導入として講義する方針は以前と変わらない。また商学を学ぶうえで経済学の知識は不可欠だが、そうした分野に関連した基礎科目はこれまで開講されていなかったため『ビジネス・エコノミクス』を新設するに至った」と話す。

 更に学部発展科目については、「現行のカリキュラムでは、科目毎の連関を意識しないつまみ食い的な履修が可能であったため、学習内容が積み上がっていかない可能性があった。新カリキュラムでは商学部生全員がより体系立った学習ができるよう、各科目の連関を学生にしっかり提示したいと考えている」と語った。

 今回のカリキュラム改革により、商学部では専門科目の卒業要件単位数が78から66へと大きく削減されるため、履修の自由度が従来に比して大きく増す見通しとなっている。専門科目の大幅な単位数削減と、自由選択科目の卒業要件単位数が14から28へと倍増することについてA氏は、「これまでの商学部では必修科目が多く、履修の自由度が狭まる状況が続いていたため学生から不満の声が上がっていた。今回の改革で自由選択科目の単位数を大きく増やすことで、学びの選択肢を広めるねらいがある」としている。