5月22日、本学内兼松講堂にて安丸良夫先生お別れ会が行われた。
お別れの会には、4月4日に死去した安丸良夫一橋大学名誉教授(享年81)の死を悼む多くの人が参列した。始めに中野聡社会学研究科長・社会学部長が挨拶し、黙祷が行われた。続いて教授の功績が紹介され、学内外で交流の深かった教授や元ゼミ生がお別れの詞を述べた。その後、献花と遺族代表挨拶を経て、閉式した。
参列者は学内関係者にとどまらず、宮地正人・東京大学名誉教授や大山喬平・京都大学名誉教授らも参列した。安丸名誉教授の大学時代からの友人である芝原拓自・大阪大学名誉教授は病気療養中のため参列できず、安丸名誉教授との学生時代などが綴られた追悼の詞が代読された。
安丸名誉教授は京都大学文学部出身。1970年から1998年まで本学社会学部教授を務めた。民衆思想史研究の先駆者で、近世から近代における日本の民衆意識などを幅広く研究し、戦後の歴史学界をリードしてきた。著作に『日本の近代化と民衆思想』、『出口なお』など。