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中野学長が再任

 9月1日、中野聡教授(社会学研究科)が本学学長に再任された 。任期は2026年8月31日まで。中野氏は学長として引き続き、本学の研究力や人材育成力の向上に努めることとなる。
 本学教員や学外の有識者など計16人から構成される学長選考・監察会議は、中野学長の再任を決定した理由として、①本学学長に求められる資質及び能力を有していること、②指定国立大学法人構想に関連する研究力強化に尽力したこと、③ソーシャル・データサイエンス学部・研究科設置などを通して、教育力充実に貢献したこと、などを挙げている。
 これらの達成状況を踏まえて、同会議は昨年10月27日に中野学長の再任を決定していた。なお再任の可否は、同会議の審査のみによって判断されるため、公開質疑や投票は実施されていない。
 中野氏は2020年、当時の蓼沼宏一学長(経済学研究科)退任に伴う学長選考会議において、他候補の大月康弘氏(経済学研究科)、沼上幹氏(当時の副学長)を破り、同年9月1日付で第18代学長に就任した。当初の任期は「国立大学法人一橋大学基本規則」の規定に基づき、4年後の今年8月31日までだった。
 20年の学長選考の際には、院生自治会理事会によって、本学学生や次年度入学者による参考投票(信任しない候補に投票する除斥方式)が実施された。投票総数359票のうち大月氏に104票、沼上氏に300票の除斥票が投じられた一方、中野氏は56票で最少だった。
 今回再任された中野学長は任期が2年延長され、のべ6年間学長の座に留まることとなる。この間、来年に本学は創立150周年を迎える。節目の年を担う中野学長には、本学の研究力・人材育成力のさらなる発展に尽力することが求められている。