THE IKKYO SHIMBUN

nonowa国立SOUTHが開業 タリーズなど出店

 2024年3月27日、木造商業ビル「nonowa国立SOUTH」が国立駅南口にオープンした。当施設には、スーパーマーケットやカフェなどが出店しており、既存のnonowa国立と共に、国立の街のさらなる発展に寄与することが期待される。

3月にオープンしたnonowa国立SOUTHの外観

 「地域社会や地球環境にプラスとなるソーシャルグッド」をテーマとした当施設は、『文教都市くにたち』の景観維持向上とSDGsの実現に貢献できる建物を目指した。駅前には大正時代当時のまま再築・復元された木造の旧駅舎があり、それを引き立てながらも調和のとれた外観となるよう、ガラスの外壁から内部の木材が見えるようにするなど、工夫を凝らしている。またSDGsに関しても、国立市の不要になった桜の木や多摩産材を存分に使用することで、山林の循環利用を促進し、二酸化炭素の削減も図っている。これらの工夫により、木造ならではの温もりや居心地の良さを感じる外観・雰囲気を実現した。
 4月時点では、オーガニック製品を豊富に取り扱っているナチュラルスーパーマーケット「ビオラル」や、調剤薬局「クオール薬局」が1 階に出店。スーパーでは、多摩地域の野菜も多く取り揃えられており、新鮮な野菜を楽しむことができる。
 2階には、エレベーター前にコーヒーショップ「タリーズコーヒー &TEA」 があり、コーヒーやカフェラテなどの定番ドリンクだけでなく、パスタをはじめとした本格的な食事も楽しむことができる。広々としたテラス席も備えられており、国立駅周辺の落ち着いた街並みを眺めながら勉強をしたり、会話を楽しんだりするにはうってつけの場所である。その他にも、年中無休(施設点検日・休館日を除く)で診察を行っている小児科「キャップスクリニック」や、 洋服やバッグのお直しをする「おしゃれ工房」が店舗を構えており、生活に寄り添ったエリアとなっている。

コーヒーショップ「タリーズコーヒー &TEA」

 続く3、4階には、雑貨・衣類販売などを手掛ける、国立市創業の株式会社クラシコムのオフィスが入居している。
 当施設を手掛ける株式会社JR中央線コミュニティデザインの担当者は本紙の取材に対し、「一橋大生には気軽に立ち寄ってもらい、日々の生活に役立ててほしい」と語った。その上で、「くにたち魅力発見フェア」や今年度の寄附講義(※)などで関わりを持つ本学学生と今後も様々なかたちで連携をし、国立を盛り上げていきたいとした。

建物内からの眺め。国立駅周辺を一望できる

(※)今年度春夏学期に開講している、同社の寄附講義「コミュニティデザイン論」のこと。