5月29日、大学通りで「LINKくにたち2022」が開催され、本学からは一橋祭運営委員会と男子ラクロス部が参加した。「LINKくにたち」は2015年、国立市と市民の連携強化のために始まったスポーツイベントで、新型コロナウイルスの影響を受け3年ぶりの開催となった。最高気温が30度を超える異例の猛暑のなか、リレーマラソン、スポーツ体験コーナー、ステージが行われたほか、本学西門付近では市内の20店舗の出店が並び、多くの市民が地域での交流を楽しんだ。
今年の「LINKくにたち」には一橋祭運営委員会が初めて参加し、「LINKでいっきょーとらい!歩いてつまんでぴょんぴょんぴょん!」と題したトライアスロン型ウォークラリーを開催した。参加者は受付で説明を受けると、会場内の三つのスポットを回り、「なわとび」「お豆つかみゲーム」「反復横跳び」に挑戦。三種目の総合得点に応じて、景品を受け取った。
今回ウォークラリーの運営にあたった一橋祭運営委員会副委員長の野口颯一朗さん(社3)によると、イベントの準備を通して地域の方々との交流の重要性を再確認したという。2016年までの一橋祭は、国立市のお祭りである「くにたち秋の市民まつり」や「天下市」と同時に開催され、二祭の参加者がそのまま大学構内にも足を運んでくれることが多かったようだ。
しかし、大学が四学期制になって開催時期がずれたことや、2020年以降は地域のイベントが相次いで中止となり、一橋祭もオンラインでの開催が続いていることから、地域の方々との繋がりは薄れつつある。そのような状況にあっても多くの人からまた一橋祭を訪れたいという声を聞いた野口さんは、国立に住んでいる方々にとって一橋大学が地域のアイデンティティを構成する存在であると実感しているといい、「今回のイベントを通じて、地域の方々との交流を少しでも取り戻したい」と語った。