THE IKKYO SHIMBUN

【第25回KODAIRA祭開催】委員長インタビュー

 第25回KODAIRA祭が6月11、12日の2日間で開催される。今年度は昨年度に引き続き、オンライン中心のハイブリッド形態で催される。実行委員会の準備の状況、今回のテーマや企画、また委員長の胸中について、実行委員会委員長の加藤藍さん(商2)に話を聞いた。


 今年度のKODAIRA祭はオンライン中心で開催すると、3月中旬に発表された。実行委員会は、昨年7月より対面開催でもオンライン開催でも対応できるように準備を進めてきた。しかし、例年4月に100人以上の1年生委員を募集するために、その前に開催形態を決める必要があったそうだ。初のオンライン開催であった昨年度は、配信環境の整備などで手探りな部分もあったが、今回は比較的前もって準備ができている、と加藤さんは話す。

 当日のキャンパスには、実行委員と出演者のみが入構できることになっており、構内で行われるパフォーマンスや企画がオンライン配信される。また受験生と子ども向けに、唯一の対面開催企画が旧国立駅舎で行われる予定だ。

立て看板の枠組みが完成(提供=実行委員会)

 そんな今年のKODAIRA祭のテーマは「彩(いろどり)」。実行委員会は約200名という大所帯で活動しており、その委員一人一人の個性がカラフルに輝いてほしい、また用意される多種多様な企画それぞれが彩り豊かに実施されてほしい、この2つの願いが「彩」にはこめられている。このテーマは2時間程のミーティングを4回も重ねてやっと決まったもので、それだけの思いが込められているという。


 今年度の新たな試みの一つとして、動画サイトYouTubeを活用しての広報が挙げられる。一橋大学や一橋生を深掘りする動画や、KODAIRA祭についての動画を投稿している。動画作成にあたり、担当の委員は編集方法やサムネイルの作り方などを一から習得したという。加藤さんは「かなり多くの方々に見ていただけている。『一橋』と検索すれば上位に我々の動画が表示される」と手ごたえを感じている一方で「KODAIRA祭に関するものより大学自体に焦点を当てた動画が伸びる傾向にあり、それがどれほど集客に繋がっているのかが心配」と懸念を漏らした。

 

塗装が終われば完成までまもなく(提供=実行委員会)

 加藤さんは昨年4月に1年生委員として委員会に入り2年生委員と共に活動し、昨年度の実施を支えた。その後、翌年度のKODAIRA祭の実施に向けて委員会に残ることを決めた。委員を続けた理由を尋ねると「気づいたら残っていたという感覚だが、単純に委員の活動が楽しかった」と答えてくれた。また、「何か問題が生じると、200人もの委員や地域の方々、また協賛してくださっている企業さんまで、多方面に迷惑をかけてしまうので、時にプレッシャーを感じる」と語り、ただただ楽しかった1年生の時と比べると、2年生委員、そして委員長となってからは感じる責任と覚悟が重いという。

 最後に、2週間後に迫るKODAIRA祭への意気込みを尋ねると「新入生をはじめとして一橋大学の皆さん、地域の皆さん、そして受験生の皆さんがKODAIRA祭を覗いたり、関わったりして、少しでも良い思いで帰っていただけるように、これからも頑張っていきたいなと思っております」と意欲満々に話してくれた。