23卒(新4年)の就活が解禁され、本学でも学生の就職活動がピークを迎えつつある。そのような中、「一橋大学就職UNION」と名乗る団体がWebテストの解答集をインターネット上で有料配布していることがわかった。文章投稿サイト「note」の当団体のページでは、「一橋大学の学生が作成した」との説明のもと、大手Webテストの解答をまとめたエクセルファイルが販売されていた。(3月12日時点)
また、異なるアカウントではあるが、関連ページには東京大学、早稲田大学といった他大学の学生に向けて類似した解答集のセールスが確認されており、運営者が本学の関係者でない可能性もあると見られる。また、価格は対象とされている大学によって異なり、本学の就活生には他大学よりおよそ1000円高額な値段が提示されていた。
一橋大学広報室は、本紙の取材に対し「『一橋就職UNION』について、そのような団体の登録実績はない」としている。
また、本学の学生が中心となって運営する、キャリア支援NPO法人「en-courage」の一橋大学支部「エンカレッジ一橋」も、本紙の取材にあたり「『一橋就活UNION』は公式の団体でない可能性が高いと考えています。また、エンカレッジ運営者一同は関わっておらず、この団体を認知している人もいません。
就職活動には正解がなく不安なことばかりだと思います。就活生を応援したいとうたう団体は多数あるため、よく見極めてご利用するよう気をつけてください。」とコメントし注意を呼びかけた。
Webテスト受検時の解答集を用いた不正は企業側からの信頼を損ねるだけでなく、最悪の場合「虚偽の申告」をしたとして内定取り消しになるケースもある。また、ネット上で第三者の手によって出回っている解答が必ずしも正しいとは限らない。学生は、就職活動において何らかのサポートが必要と感じたら大学公式の相談窓口を利用するようにし、悪質な団体や就活アカウントの甘い誘いに気をつけていただきたい。