春学期「アントレプレナーシップ」 受講者 ビジコン開催

 春学期に開講された「アントレプレナーシップ」の受講者によるビジネスコンテストが、5月27日にZoom上で行われた。講義参加者で構成された32グループの中から選ばれた、10グループが発表した。講義の一環としてビジネスコンテストの開催は前年度の冬期集中講義に引き続き2回目。審査員は講義を担当する江川雅子特任教授(経営管理研究科)に加え、Tomy.k代表・株式会社ACCESS共同創業者の鎌田富久さんと株式会社オデッセイコミュニケーションズ代表取締役社長の出張勝也(昭59法)さんが務めた。


 審査員によって優秀賞に選ばれ、加えて学生の投票でも優秀な作品に選ばれた2チームのビジネスアイデアを登壇順で紹介する。
 鈴木俊亮さん(商2)、永松英恵さん(商2)、市原樂さん(商3)からなるチーム「20around」が紹介したのは、運動する女性をターゲットに、体に合ったオーダーメイドのプロテインを提供するというサービス「Beautein」。コロナ禍でテレワークが普及し、人々の運動不足が懸念される中で、女性が運動を始めやすく、継続しやすい環境を形成することを目指す。このサービスを普及させることで、女性がプロテインを飲むことへの否定的なイメージの克服を実現する。
 中森諒さん(商2)、薮田龍矢さん(商2)、串尾珠菜さん(商3)、奥田大基さん(経4)の4人からなるチーム「アイスクリーム」が発表したのはサイクリスト向けアプリ。サイクリングにおいて重要な、ルート選びを補助することが特長だ。現在あるアプリは、日本向けのものが少なく、使いにくいという問題意識から生まれた。数少ないサイクルツーリズムに適したアプリを作ることで、地方の町おこしにも貢献する。コロナ禍で衰退していく観光産業と地域社会を助けたいという思いから生まれたアイデアだ。


 講義の最後に各審査員がコメントを述べた。鎌田さんは「どれもレベルが高かった。どのアイデアも事業化が期待できる。今後が楽しみだ」と語った。出張さんは「実現性が高い事業構想が多かった。ぜひ挑戦をしてみてほしい」とエールを送った。江川特任教授は「全体的に優秀なものが多い印象だ。グループ内の多様性を生かした良い提案が目立った」と述べ、講義を締めくくった。