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2021(令和3)年度授業方針発表 変更点に注意

 3月上旬、2021(令和3)年度の授業方針及び制度面での主な変更点が、CELS掲示板等で発表された。学部生に関わる点は以下の4つ。成績優秀者のCAP緩和、「その他」時限枠の新設、「6限」の新設、WEB抽選回数・時期の変更だ。

CAP緩和
 1点目は、成績優秀者に対するCAP緩和だ。CAP制とは、単位制度の実質化を高め、学修効果を向上させるために、履修登録単位数に上限を設けるものだ。昨年度までの単位数の上限は、各学期14、年間44だ。この上限が今年度より、前年度成績優秀者を対象に、各学期16、年間48に引き上げられる。対象者は、前年度末における累積GPAが3.8以上の学生だ。
 ここで、年度GPAではないことに注意したい。例えば、新3年生の場合、2年次の年度GPAが基準を上回っていても、 累積GPAが基準を下回っていれば、3年次である今年度のCAPは緩和されない。また、年度途中で基準を上回る、もしくは下回っても上限は変わらない。

「その他」時限枠新設
 「その他」時限枠は、オンデマンドで配信される科目のために新設された。曜日・時限の枠にとらわれず履修登録することが可能になる。シラバスでは、曜日・時限共に「その他」と表示され、学士課程ガイドブックの開講科目一覧では、曜日は「他」、時限は「0」と記載される。CAPには含まれるため注意が必要だ。

「6限」新設
 「6限」は、Zoom等を用いたライブ配信授業のための枠だ。授業時間は、5限後の19時45分から21時30分までの105分間。ライブ配信授業用であるため、「その他」時限とは異なり、同じ曜日・時限の複数科目を履修することはできない。ただし、こちらもCAPには含まれる。

授業の種類は4つ
 以上を踏まえて、授業の種類を整理すると、次の4種類に分けられる。①対面授業、②曜日時限指定ありのオンデマンド授業、③曜日時限指定なしのオンデマンド授業、④6限のライブ配信授業だ。
 また、集中講義は対面の他、オンデマンドとライブ配信のどちらも開講される。こちらは、授業形態に関わらず、同一期間中に複数科目を履修することは出来ない。集中講義はこれまで通りCAPに含まれない。

抽選回数について
 最後は、WEB抽選回数・時期の変更だ。昨年度は、春・秋学期開始前に各3回行われていた。今年度からは、春・秋学期開始前に各2回、夏・冬学期開始前に各1回、夏期・冬期集中講義開始前に各1回行われる。3回目以降の抽選時期を遅らせ、かつ回数を増やすことで、履修撤回後の空席の補充が可能となり、学生の履修機会が増える。
 春夏学期を例にとると、まず春学期開始前に、春夏、春、夏、夏集中、通年の授業について、抽選が2回行われる。4月下旬の履修撤回期間後、夏学期開始前に、夏、夏集中の授業のうち、残席のある授業について抽選が1回行われる。さらに、6月中旬の履修撤回期間後、夏期集中講義開始前に、夏集中について抽選が1回行われる。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、対面授業時に3つの「密」(密閉、密集、密接)を防ぐため、教室定員上限が設けられる。このため、原則として、対面授業はWEB抽選科目となっている。