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【一橋祭2020】競泳五輪メダリスト・松田丈志トークショー

 一橋祭1日目の11月21日、競泳選手として4大会連続でオリンピックに出場し、4つのメダルを獲得した松田丈志さんによるトークショーがライブ配信された。「競技人生を振り返って」「お悩み相談」「松田さんの素顔に迫る」の3部構成で、事前にインターネットで募集した質問に答える形式だった。

 一つ目の「競技人生を振り返って」では、オリンピックでの経験を中心に様々な質問に答えた。「ロンドンオリンピックで、男子400メートルメドレーリレー後に述べた、“(北島)康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない”という名言はどうやって生まれたのか?」という質問には、アテネオリンピックでの自身の経験に言及しながら答えた。初出場でメダルを獲得できなかった松田さんは、メダリストか否かで受ける扱いに差があることを肌で感じたという。その経験から、すでに活躍していた北島さんを、メダリストにしなければならないという思いが頭の中にあり、それがインタビューで出てきたのだ。アテネは、メダルの重みだけでなく、世界での自分の立ち位置や名選手のオンオフの切り替えの上手さなど、様々なことに気づき価値観が変わった、松田さんにとってのターニングポイントだったという。

 二つ目の「お悩み相談」では、小学生からの「将来松田さんのようなすごい選手になるには?」という質問に「自分の可能性を限定せずに、のびのび頑張ってほしい。楽しんでやるのが一番」と回答。また「緊張をほぐすには?」という質問には、司会進行の一橋生に「もし(このトークショーを)どうでもいいやと思っていたら緊張しないでしょう」と話を振りながら「大事であればあるほど緊張するのだから、ネガティブに考えないで」と答えた。
 三つ目の「松田さんの素顔に迫る」では、ユニークな質問にも丁寧に回答。「一橋大学を知っていたか?」という質問には「もうちょっと都心にあると思っていた」と率直な感想を述べた。

 最後に、視聴者へのメッセージを司会から求められ「自分がどうしたいかを整理して、限られた人生をよりハッピーに過ごしてほしい」と答えて、トークショーを締めくくった。