(11月7日更新)

 10月2日に如水会青年会による初のオンラインイベント「オンライン日本酒利き酒会」が開催された。学生から社会人まで21名の参加者が、日本酒についてのレクチャーやテイスティングを楽しんだ。

 イベントはMIRAI SAKE COMPANY株式会社代表取締役の山本祐也さん(平20社)によるレクチャーから始まった。冒頭に自身の手掛けるAIを活用したテイスティングサービスや、その多くが廃棄されてしまう酒粕を利用したジン作りなどの事業を紹介し、ビジネスに興味のある参加者の心をつかんだ。続けて行われたのは、イベントの目玉である日本酒の飲み比べだ。食前酒向きの純米大吟醸とスパークリング酒、食中酒向けの辛口純米酒2種類が用意された。様々な個性を持つ日本酒を味わってもらおうと山本さん自ら選んだもので、事前に参加者の自宅へと配送されていた。レクチャーを聞いた参加者たちは香りの比較や、相性の良いおつまみとのペアリングを楽しんだ。 レクチャーの後はオンライン上で少人数グループに分かれ、参加者同士の交流会が行われた。お酒や大学時代の話に花が咲き、イベントは予定の終了時刻を大幅に超えた23時頃に終了した。
 盛況だったイベントを受けて、幹事の冨澤佳央さん(平24社)は「交流が盛り上がるか心配だったが、皆さんが楽しんでいて安心した。オンラインイベントでもこれだけできるんだという感触を得た」と話す。如水会青年会は毎年3回ほどイベントを開催しているが、新型コロナウイルスの影響から昨年9月の「如水コン」以降は企画を中止していた。これまで使用していた如水会館にも利用制限がかかる中、何とか本学の学生、卒業生が集まる場を作りたいと企画したのがこの利き酒会だ。「普段のイベントだと参加できるのは関東の人に限られるが、今回は札幌など日本全国から人を集めることができた」とオンラインならではの利点もあったという。企画段階からかかわったという講師の山本さんは「直接集まれない中でも交流してもらいたいと、みんなに身近なお酒をテーマに選んだ。カジュアルに参加できて、エンターテインメント性の高いものになったと思う」と話した。

 如水会青年会は40才以下の一橋大学及び大学院の卒業生・在学生によって作られた組織で、世代間交流促進を進めている。青年会のイベントは、如水会員であればだれでも参加可能だ。本学学生に向けて冨澤さんは「ぜひ青年会を通して、年の近い先輩と交流してほしい」と呼びかけ、前青年会会長を務めていた山本さんも「如水会は、先輩を通してキャリアを考えたりネットワークを得たりと使い道がすごくある。選択肢の一つとして知っていてほしい」と話した。


如水会青年会Facebookページ
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