一橋祭運営委員会は、2012年以来禁止されている一橋祭での飲酒や酒類販売の再開を目指し、署名の呼び掛けなどの活動を始めた。委員会ではこの他、マ ナー講習などを行った上で、学生生活に関わる事項を審議・運営する学生委員会(委員は副学長を含む教員など)と交渉を行う予定だ。

 委員長の坂井 駿太さん(社3)によると、昨年12月に教育・学生担当副学長に就任した沼上幹教授は飲酒・酒類販売について、委員会との会合で「高度な安全性が保障され なければ許可できない」という認識を示したという。これを受けて委員会では、特定の教室などに区域を制限し、その区域内での酒類提供と飲酒ができるような 厳格な制度を模索している。さらに、個人の飲酒量を制限するためのアルコールパスポート導入や、未成年飲酒への罰則などを規則として定めた上で、一橋祭参 加団体へのマナーや有事対応の講習を行うことが予定されている。委員会はこれらの対策と署名を7月以降に開かれる学生委員会に提出し、交渉を行ってゆく。

 署名は先月12日から22日にかけて東西両キャンパス生協前で呼び掛けられ、学部生と院生を合わせ308筆が集まった。委員会では今後さらに、2000筆を目標として学内の各団体を通じた署名活動を継続してゆく。

 委員会で酒類取扱い担当を務める長谷川賢一郎さん(社3)は「これまでは単純に、一橋祭に酒類を取り戻すことを目標としていた。今年は飲酒賛成派も反対派も共存できる、新しい楽しみ方を提示していこうという意志で活動している」と話した。