【報道】インテリジェントホールが完成

 昨秋、本学保健センター裏の別館に多目的ホールであるインテリジェントホールが完成した。同施設は、本学が取り組んでいるグローバルリーダー教育を推進するために、国からの補助金と如水会からの寄付によって、従来の階段教室を改修してつくられた。まだ使用する際の規則は議論されている段階だが、授業や講演会、説明会などで使用することが検討されている。

 インテリジェントホールには、グローバルリーダー教育の一環として、多人数によるディベート型の講義や海外の協定校との遠隔講義を行うために、最新の設備が整備された。座席数は250弱で、可動式の椅子を含めると約300人の収容が可能となっており、音響機器やモニターなどのAV機器が備わっている。

 改修のための費用は、国からの補助金と如水会からの寄付によって賄われた。如水会からは創立100周年を記念し、記念として何らかの形で支援をしたいという申し出があり、寄付が実現した。同施設の別名が「如水会100周年記念インテリジェントホール」となっているのはそれに由来している。

 インテリジェントホールは過去、階段教室として授業で使用されていたが、昭和40年代の半ばに第一・第二講義棟が完成してからは教室として使われることはなくなり、近年は倉庫となっていた。倉庫として使用されるようになった経緯は明らかではないが、ベニヤ板のような大きな壁で4つに仕切られ、プロレス研究会や一橋祭運営委員会など、学内の団体が備品を置くために使用していた。平成23年頃から旧階段教室を有効活用しようという動きは、学内で見られていたが、国立大学改革の一環として、平成25年の末に国から補助金が給付されたのを機に改修整備されることとなった。

 教室の割り振りが既に終わっているため、今年度の授業で使用されることはないが、6月には海外留学モニター派遣者の説明会が開催される予定だ。今後使用のための規則が決定次第、授業や講演会など様々な用途に使われる見込みとなっている。