12月3日、一橋スポーツコミュニティ(HSC)による第1回イベントが開催された。
このイベントでは「集え!一橋の体育会生!」をテーマに、普段交流の少ない各部活の長所・弱点についての意見交換と体育会同士のつながりの構築が目指された。イベントには、スキー部、ラクロス部、サッカー部、ボート部、アメフト部の、1年生から4年生まで幅広い学年・団体の学生が参加した。
HSCは、先月に結成されたばかりの真新しい団体だ。その目的は、本学の体育会を魅力的にし、体育会全体の価値を向上させる「内部の強化」と体育会生でない本学学生や周辺地域に体育会との関わりを生む「外部の巻き込み」。
HSCの発起人にして代表の藤井俊輔さん(商3)は、個々の体育会所属団体が独自の熱気や長所を持っているが、それぞれの団体がうまく連携できておらず、それらの熱気・長所が十分に生かされていない現状を憂慮していたと語る。そうした現状に対し、各団体を緩く取り持つことで団体の熱気や長所を共有し、体育会全体、ひいては大学スポーツ界全体を盛り上げたいという思いから、HSCの設立を決意したという。現在は、週1でのミーティングやオンラインでの会議を行っている。
今回のイベントでは、はじめにHSCの紹介が行われたのち、グループディスカッションの形式で「各部活のよさ・課題」について、参加者の間で意見が交わされた。参加者からは広報の難しさ、入部時の初期投資費用の高さや部員離れなど、参加者の所属団体の多様さを反映した、さまざまな意見が出された。
次いで、そこで出された各部活の課題の解決策について、グループごとで討論が行われた。討論では、各体育会の内情についての情報交換がなされつつ、「宣伝のノウハウの育成」「『商東戦』のブランド化」「校内スポーツメディアの発足」といった、具体的なアイデアが飛び交った。SNS時代らしく「各SNSの特徴を踏まえた『バズり』のノウハウの共有」といったユニークな案も見られた。
今後は、各所属団体の交流を促進するとともに、学内・周辺地域が一体となって体育会を盛り上げるために、広報・応援の講座や体育会所属団体のOBによるキャリアイベントの開催、ボランティアを通した地域貢献といった活動を行おうと考えているという。
藤井さんは「まずは地道に活動を知ってもらうことが重要だと思うので、このようなイベントを多く開きながら、口コミなどで評判を広げていきたい」と話した。