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【コダ寮】 ダイバーシティハンドブック作成へ

 今年度、小平国際学生宿舎では、ダイバーシティ推進の一環として『ISDAKダイバーシティハンドブック』の作成が行われている。完成のめどは今年の夏だ。発案者で、宿舎の学生スタッフを務める西良朋也さん(社3)に話を聞いた。

 小平国際学生宿舎には約750人の学生が住む。そのうち約6割が留学生で、多様なバックグラウンドの学生が共同生活を送っている。
 ハンドブックではセクシュアリティやエスニシティなどに関する基本知識に加え、学生自身が実際にやってしまいかねないハラスメントの事例を紹介する。たとえば名簿やアンケートで男女を回答させる、国籍の開示を強いる、会話中に相手のエスニシティとパーソナリティを安易に結びつける、などが挙げられている。

 配布対象は寮の運営の中心となる学生スタッフだ。学生スタッフに限定したのは、まずは人数の少ないスタッフに細かな説明を行い、きちんと内容を理解してもらうためだという。西良さんは「スタッフが知識をつけ、ハラスメントを許さないという雰囲気づくりや、いざというときの対処から始められれば」と話す。

 当初は寮生全体に向けたガイドラインを作成することも考えられた。しかし「何がハラスメントにあたるのかを運営側が線引きするのではなくということではなく、一人一人に考えてもらいたい」という思いから、ハンドブックという形をとることになった。今後は、7月にハンドブックを用いたスタッフ向けの研修が予定されている。また、入寮ガイダンスにハラスメントの事例紹介を組み込むことも決まった。

 西良さんはハンドブックの作成について「作るだけではなく、内容を理解してもらい、マジョリティとマイノリティという区分を乗り越える共感力を寮全体で養っていきたい」と語った。