今回の値上げは、支出超過の是正が目的だ。一橋寮と国際交流会館留学生宿舎を合わせた14年から16年の収支は、平均して1億円以上の赤字だった。そのため、エアコンなどの設備更新に支障が生じたり、教育研究の資金が圧迫されたりしているという。
段階的値上げも検討されたが、複数回にわたる学則の改定や料金形態の複雑化による莫大な事務コストが懸念され、今回の大幅値上げが決まった。
ある教員は「大学側もこの形が最善であるとは思っていない。みんなでアイデアを出そうという空気」とコメント。今後、学生の困窮状況に配慮した補足的な措置が検討されるという。