【HASC×一橋新聞合同企画2】ジェンダー教育の先に見るもの

僕たちに深く埋め込まれた「社会」の常識を、リセットしてくれる場所はこの時代、大学ぐらいしかないのかもしれない。その中でも、性別に結びついた価値観を壊すのが、ジェンダー論の授業だ。
ただし現実では、相変わらずオトコとオンナの枠が僕たちを締め付けてくる。習ったはずの理想はすぐに溶け出し、自分の思考と行動に矛盾が生まれる。それでもジェンダー教育を続ける理由を、佐藤文香教授(社会学研究科)に訊いた。

KODAIRA祭 百田尚樹氏講演中止

KODAIRA祭 百田尚樹氏講演中止

2日、第21回KODAIRA祭(10、11日)の百田尚樹氏講演会の中止が発表された。中止についてKODAIRA祭実行委員会は、「講演会の拡大した警備体制が他の企画を犠牲にすることは、新入生の歓迎というKODA祭の理念に沿うものではない」と説明。反対派にも見解を聞いた。

KODAIRA祭 百田尚樹講演問題

KODAIRA祭 百田尚樹講演問題

今年度のKODAIRA祭における小説家、放送作家の百田尚樹氏の講演会開催が発表され、各所で波紋を呼んでいる。百田氏の政治信条や実行委員の対応をめぐる議論も多い。ツイッター上で本件について触れ反響を呼んだ川口康平講師(経済学研究科)と、KODAIRA祭実行委員の講演会担当者に話を聞いた。

【ボート】商東戦全勝優勝

【ボート】商東戦全勝優勝

4月30日、第69回一橋大学・東京大学対校競漕大会(商東戦)が行われ、本学は6大会ぶりの全勝優勝を果たした。

学内で盗難頻発 全学一斉通知で注意喚起

今年度に入ってから学内で盗難被害が頻発している。4月25日の全学一斉通知では、盗難被害が頻発しているため注意するようにという旨が沼上幹副学長(教育・学生担当)から伝えられた。

履修登録大混乱

履修登録大混乱

4学期制・新カリキュラムが始動したばかりの4月6日、Web抽選に関するシステムの不具合が発覚した。この影響で履修者が決まらず、翌7日の抽選科目は休講。予定されていた履修登録日程が2週間ずれこんだ。

【ヒトツ箸】岡室博之教授(経済学研究科)

快晴であたたかな陽気の昼頃、岡室博之教授(経済学研究科)と西生協で合流した。普段は窓際の席に座ることが多いそうだが、埋まっていたため、外で食べることに。桜の花びらが舞い散る中、西生協とグラウンドに挟まれたテーブルで話を聞いた。

【国立イメージを旅する2】住まいと教育の街

【国立イメージを旅する2】住まいと教育の街

終戦直後、国立地区に移り住んだ人の多くは、都心に通勤する高学歴ホワイトカラーとその家族だった。武蔵野の自然と教育環境を求めて移住してきた彼らは、朝鮮戦争勃発にともなう国立地区の風紀悪化に対抗して、文教地区指定に向けた運動を始める。一方、国立地区で営業する商店主たちは、指定によって町の経済発展が妨げられることを危惧していた。

「伊藤屋」閉店 新工房へ

「伊藤屋」閉店 新工房へ

「30年間ありがとうございました」と書かれた店先の張り紙に、人々が足を止める。大学通り沿いの「西欧菓子 伊藤屋」は、先月16日、ビルの建て替えを機に店を閉じた。今後は新たな工房を桐朋高校近くに構え、焼き菓子の通販などを行う。長年国立市民に愛された名店の30年を取材した。

【HASC×一橋新聞合同企画2】大人、飲みにてかく語れり

【HASC×一橋新聞合同企画2】大人、飲みにてかく語れり

アメリカの社会学者マーク・グラノヴェッターの調査によれば、密な間柄の人よりも、弱くつながっている人の方が新規的で高価値な情報を提供してくれる可能性が高いという(「弱い紐帯の強み」と表現される)。要は、長年の親友より、初対面の人の何気ないアドバイスの方が人生に革新的な転機をもたらしうるということだ。
さて、飲みの場では場の雰囲気とお酒の力で普段言えないことを打ち明けたり、そこまで仲良くなかった人と仲良くなれる不思議な力がある。そんなわけで僕は下戸ながら飲み会が好きなのだけど、これを見ず知らずの人たち、それも社会人と一緒にやったらどうなるか。雑な思い付きから、部の同期と絶賛就職留年中の元編集長を誘って華金の神田へと繰り出した。
やることは簡単だ。適当な居酒屋に入って焼き鳥とレモンサワーを注文して、隣の大人に声をかける。これまでの人生を語ってもらいつつ、部員の相談にも乗ってもらう。以下は、4月の肌寒さが残る夜の神田で繰り広げられた、不思議な「弱い紐帯」の記録である。