「みんな」で食べる朝ごはん

「みんな」で食べる朝ごはん

夏休みの朝、国立市富士見通りにある建物の一階「Jikka」というスペースに、続々と小学生とそのお母さんが集まってくる。スタンプを押して席に着くと、白いごはん、豚汁、茄子とピーマンのみそ炒めが運ばてきた。ここはNPO法人くにたち夢ファームが運営する「子どもの朝ごはん」。長期休暇期間中の子どもやその家族のために朝食を提供している。

編集長が行く学生会館24時

一橋の夏休みを締めくくる9月の3連休は、列島に台風が接近していた。国立でも雨風が強くなってきた16日の24時。学生会館の窓から二つの光が輝いている。彼らはいったいなにを考えているのだろうか。

上間陽子氏講演会 ―沖縄の夜の街の少女たち―

6月30日、ジェンダー社会科学研究センター(CGraSS)主催の第40回公開レクチャーが開催され、『裸足で逃げる――沖縄の夜の街の少女たち』の著者、上間陽子・琉球大学教育学部研究科教授が講演を行った。上間氏は、「若い女性がどのように大人になっていくか」をテーマに研究を行っている。本著は、沖縄の風俗業界で働く少女たちを対象に実施した聞き取り調査を、生活史の形でまとめたものだ。講演で上間氏は、調査のなかで「家族」の意義を捉え直した経験を語った。

一橋生、学習支援に奔走する

「わからないところ、一緒に勉強しよう」――。国立市中部、富士見台団地の商店街に、「プラムジャム」という小さなスペースがある。普段は地域のNPOが使うこの場所に、毎週月曜の夕方、一橋生らと地域の小中学生が集まってくる。彼らは机を挟んで向かいあい、無料の勉強会がはじまる。

【もしもしとなりの一橋生】記憶力選手権優勝・平田直也さん(商2)

 「手にフィットするちょっと高いやつ」と、競技者向け仕様のトランプを2組取り出し、ジョーカーを除く52 枚の並び順を暗記し始めた。制限時間は5分。暗記が終わるや否や、即座にもう一組のトランプをその通りに並び替える。2組のトランプの並び順はぴたりと同じだった。

【ヒトツ箸】中野聡教授(社会学研究科)

【ヒトツ箸】中野聡教授(社会学研究科)

5月のよく晴れたお昼どき、中野聡教授(社会学研究科)に話を聞いた。法人本部棟6階の副学長室の大きな窓からは、キャンパスを囲むようにそびえる木々さえも、悠に見下ろすことができる。

ジラフ社長 麻生輝明氏の視座

「ステレオタイプ」という言葉は、どちらかと言えばマイナスイメージのある表現だ。しかし、多くの場合、ステレオタイプに基づいた選択をすることは無難で、安全な、そして賢明な判断である。ステレオタイプでない選択をするのは、覚悟がいる。人生を左右しかねない就職という場面であれば、尚更だ。そうした覚悟と気概を持った若き起業家が、本学OB(平29商)の麻生輝明氏だ。買取価格比較サイト「ヒカカク」を運営する(株)ジラフを創業し、現在も社長を務めている。新進気鋭の起業家として、彼は経営というものを、そして経営者としての自らをどう見るのか。麻生氏に話を聞いた。

【HASC×一橋新聞合同企画2】ジェンダー教育の先に見るもの

僕たちに深く埋め込まれた「社会」の常識を、リセットしてくれる場所はこの時代、大学ぐらいしかないのかもしれない。その中でも、性別に結びついた価値観を壊すのが、ジェンダー論の授業だ。
ただし現実では、相変わらずオトコとオンナの枠が僕たちを締め付けてくる。習ったはずの理想はすぐに溶け出し、自分の思考と行動に矛盾が生まれる。それでもジェンダー教育を続ける理由を、佐藤文香教授(社会学研究科)に訊いた。

KODAIRA祭 百田尚樹講演問題

KODAIRA祭 百田尚樹講演問題

今年度のKODAIRA祭における小説家、放送作家の百田尚樹氏の講演会開催が発表され、各所で波紋を呼んでいる。百田氏の政治信条や実行委員の対応をめぐる議論も多い。ツイッター上で本件について触れ反響を呼んだ川口康平講師(経済学研究科)と、KODAIRA祭実行委員の講演会担当者に話を聞いた。

【ヒトツ箸】岡室博之教授(経済学研究科)

快晴であたたかな陽気の昼頃、岡室博之教授(経済学研究科)と西生協で合流した。普段は窓際の席に座ることが多いそうだが、埋まっていたため、外で食べることに。桜の花びらが舞い散る中、西生協とグラウンドに挟まれたテーブルで話を聞いた。